CAREER
STEP

キャリアステップ

  • 1年目
    微生物検査グループ配属

    1年目は検査業務および検査報告書作成、検査機器点検などの検査周辺業務を習得。2年目からは検査業務フローの改善や会員生協向けの研修会講師や、研修会用資料および動画作成にも従事。

入協動機を教えてください。

私はずっと人に近いこと、身近な暮らしに関わることに関心を抱いてきました。農学部に進学したのも、人々にもっとも身近な食に関わる勉強がしたいと思ったからです。在学中は、化学農薬だけに頼らない防除(IPM=総合的病害虫管理)に興味を持ち、害虫とその天敵について研究していました。
就職活動でも、家族と過ごす普段の食卓を支えたいという想いから、食品メーカーを志望していました。食品関連企業を検索していた時にたまたま目についたのが日本生協連でした。採用ページを見て、日本生協連が組合員の普段の暮らしを支えていこうという強い想いを持っていること、さらには組合員と一緒につくっていくという姿勢を貫いていることを知り、「私はこんなところで働きたかったんだ!」と嬉しくなったことを覚えています。家族との暮らし、普段の生活を支えていくことに力を注ぎたいと考えていた私にはぴったりの職場です。組織の想いと自分の想いが一致していれば頑張れると思い、入協を決めました。

現在担当されている業務内容は?

商品検査センターは、コープ商品の安全で確かな品質を守るために、さまざまな検査を行い、科学的データでバックアップする役割を担っています。検査項目は食品添加物や残留農薬、アレルギー物質、放射性物質など多岐にわたっており、私の所属する微生物検査グループでは、微生物による食品の腐敗や変敗、食中毒を未然に防止するため、自主基準を設けてコープ商品の検査を行なっています。
検査には、衛生的に製造されているかどうかの指標である一般生菌数や大腸菌群の検査(衛生指標菌検査)、食中毒などを引き起こす黄色ブドウ球菌やサルモネラ菌などの有無を調べる検査(食中毒菌検査)、微生物の増殖をコントロールできるよう商品設計されているか確認するpH、水分活性、残存酸素の検査があります。これらの検査を定期的に実施し、検査結果で異常を察知した場合は、速やかに品質保証部に報告を行い、原因の調査と特定が行われます。その際には微生物検査の見地から必要な助言も行います。腹痛、嘔吐、下痢などの人体被害の「お申し出品」については食中毒菌検査を迅速に行います。

商品検査に関わるやりがいを感じるのはどんなときでしょう?

日々の検査を通して、組合員の“いつも通りの安心した生活”を支えることに、やりがいを感じています。日本生協連の品質保証部門は、会員生協と連携して、生協全体の品質保証レベルの向上に努めています。そのため、会員生協向けに最新の検査技術の紹介やレクチャーを目的とするオンラインセミナーの開催、検査手技の実演動画作成などにも取り組んでいます。「生協は安全安心」というイメージを持っていただくことが多いですが、その当たり前が、当たり前であり続けるように日々業務に取り組むことが、私の使命であり、喜びでもあります。
また、商品検査に携わると、コープ商品を実際に見たり、仕様情報などを確認したりする機会が多いので、いろいろな商品について知ることができるところも、個人的におもしろいと思うことのひとつです。

今後の目標、挑戦してみたいことは何ですか?

微生物検査では、商品の仕様や製造工程、検出した菌の種類や数などを考慮して結果を評価する必要があります。たとえば同じ生魚で衛生指標菌を検出しても、それが刺身用なのか加熱して食べる食品なのかで評価が変わります。また、基準値以内であっても、以前には検出されなかった菌が検出された場合には注意が必要です。このように評価には総合的な判断が必要であり、現在の目標は、商品の仕様などを考慮して、検査方法を考えることや、検査結果を評価することができるようになることです。先輩のなかにはシャーレの培地上に生育したコロニーの菌の形や色などを見ただけで、菌の特定や増殖した原因まで推測できる方もいらっしゃいますが、私にはまだまだ。まずはこの商品にはどのようなリスクがあるのかを考えることで、自分の中の引き出しを増やしていきたいと思っています。また、検査結果や評価をどのように他の部署に伝えるか、というのも今後の課題です。例えば、人体に危害を及ぼすことがないカビであっても、微生物に詳しくない人にとってはカビが見つかったというだけで驚かれます。うまい伝え方がないか、いつも悩みます。
将来的には、品質保証分野以外の会員生協や組合員の活動をサポートするような仕事にも関わってみたいですね。うまく伝えられるかどうかは別として、多くの人と接し、コミュニケーションをとる仕事にぜひチャレンジしてみたいです。

1DAY
SCHEDULE

1日のスケジュール

  • 9:00
    出勤、朝礼

    グループ内で当日の業務の確認。
    メール、チャットの確認。

  • 9:30
    検査業務

    数名で分担しながら作業。

  • 11:00
    官能パネル

    当番の日は、お申し出品の官能検査実施。

  • 12:00
    昼食

    自分で作った弁当を食べることが多いです。

  • 13:00
    グループミーティング

    検査結果の報告や、グループ内での課題などについて共有・議論。

  • 15:00
    事務作業

    業務マニュアルなどの資料作成、グループの予定作成など、事務作業。

  • 17:15
    退勤

    少し離れた駅から歩いて帰ると気分転換になります。