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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2023年08月29日

2023ピースアクションinナガサキを開催しました

 2023年8月7日~8日の2日間、長崎県生協連と日本生協連の共催で「2023ピースアクションinナガサキ」を開催し、8月4日~5日開催の「2023ピースアクションinヒロシマ」と合わせ、全国51の生協から、オンラインでの参加者を含めのべ3,500人が参加しました。

 被爆から78年を迎えた今年は、「戦争も核兵器もない平和な未来を~被爆78年 未来につなぐナガサキの心~」をテーマに、被爆地ナガサキの想いを継承・交流し、次世代が平和な世界でくらせるよう、私たち一人ひとりの行動につなげることを目的として企画しました。

虹のひろば

 8月8日午後、「ナガサキ虹のひろば」を開催しました。

 はじめに、長崎市の鈴木史朗市長が「国際情勢が混迷を深める中、核兵器の脅威から地球と人類を守る唯一の方法は 核兵器を廃絶すること以外にありません。それを実現するため、被爆者や戦争体験者からの平和のバトンを途切れさせることなく未来へつなげていき、これまで以上に力を合わせて 核兵器やその使用の引き金となる戦争をなくす声を大きくしていくことが重要です」と述べ、続いて広島市の松井一實市長がVTRで、「ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、核兵器の使用も危ぶまれる中、本年5月に開かれたG7広島サミットでは、核兵器のない世界を目指すというメッセージが世界中に発信されました。重要なのは、被爆者の想いを、核兵器のない世界を実現するための原動力にすることだと考えます」とメッセージを伝えました。

 主催者代表のあいさつとして、日本生協連代表理事統括専務 嶋田裕之は「現在かつてなく核戦争の危機が高まっています。だからこそ、私たちのピースアクションの取り組みをより一層広げ社会にアピールすることが必要だと思います。今回参加して感じたことを是非より多くの人に伝えて下さい」と訴えました。

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長崎市 鈴木市長のごあいさつ
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広島市 松井市長のごあいさつ(ビデオメッセージ)

 オープニングとして、活水中学・高校の吹奏楽部による、「桜色のマーチ」などの平和への願いを込めた演奏が披露されました。続いて、日本原水爆被害者団体協議会 事務局次長の和田征子さんより講演があり、自らの体験に基づく核兵器廃絶への切実な想い、声を上げ続けることの大切さなどが語られました。

 さらに、長崎の高校生で構成される「高校生平和大使・高校生1万人署名活動」メンバーのみなさんからこの間の活動報告と平和の歌が披露され、また56人が参加して開かれたオンライン「子ども平和会議」の報告とそこで話し合われたことをまとめたアピール文の発表、全国の生協職員、組合員らが参加する「平和企画検討会」による主に若い世代に向けたアクションの活動報告など、若者による平和への取り組みが報告されました。

 その後、長崎原爆被災者協議会 田中重光会長からご自身の被爆体験を語り核兵器廃絶への強い想いを込めたあいさつがあり、最後に長崎南山小学校コーラス部のみなさんが「世界中のこどもたちが」などの歌を、平和への想いを込めて歌いました。

 締めくくりに、長崎県生協連の本田稔会長が「被爆者の方々の平均年齢も85歳になり、被爆者がいない世界が刻々と近づいています。被爆者の方々の体験や想いを学んで周りの人々に伝え、私たち生協は、もう二度と悲惨な戦争に巻き込まれることのないように、市民レベルでの平和活動を進めてまいりましょう」と訴えました。

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活水中学・高校吹奏楽部による演奏
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和田征子さんの講演の様子
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高校生平和大使による発表
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手話をしながら歌う南山小学校コーラス部のみなさん

分科会

 分科会は2会場に分かれて合計5企画を実施しました。今年は、被爆の証言「平和の紙芝居」や、被爆者による被爆証言、被爆体験の継承を目的とした朗読ボランティア「永遠の会」による被爆体験記の朗読会などが実施されました。また、4年ぶりにおこなわれた「平和のまち歩き」では、学生の平和ガイドとともに爆心地公園や浦上天主堂を回りました。

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学生の平和ガイドによる「平和のまち歩き」
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「平和の紙芝居」の作者 三田村静子さんと参加者

子ども平和会議

 また、未来を担う子どもたちが、平和について考えるきっかけづくりとして「オンライン子ども平和会議」を開催し、小学生から大学生まで56人が参加しました。参加者は、平和と戦争・原爆について学び、グループに分かれて意見交換をしました。各グループから出された意見を基にまとめたアピール文では、「ヒロシマの悲劇、ナガサキの惨禍を繰り返さないために、自らが被爆の実相に触れるだけでなく、さまざまなコミュニティやツールを用いて、人から人へ、記憶と記録を伝えていきます」などと意見をまとめ、代表者が虹のひろばで発表しました。

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