2022年08月26日
2022ピースアクションinナガサキを開催しました
2022年8月7日~8日の2日間、長崎県生協連と日本生協連の共催で「2022ピースアクションinナガサキ」を開催し、8月4日~5日開催の「2022ピースアクションinヒロシマ」と合わせ、全国から累計9,100人が参加しました。
新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、全国から被爆地への参集企画に替わり、特設サイト(2022年9月30日まで公開)を設け、動画配信・オンラインを活用して開催しました。「ナガサキ虹のひろば(※)」は長崎県内からリアル参加もありました。
被爆から77年を迎えた今年は、「戦争も核兵器もない平和な未来を ~被爆77年未来につなぐナガサキの心~」をテーマに、「被爆地ナガサキの想い」を継承・交流し、未来をつくる次世代が平和な世界でくらせるよう、私たち一人ひとりの行動につなげることを目指して企画しました。
虹のひろば
8月8日午後、「ナガサキ虹のひろば」を開催しました。
はじめに、長崎市の田上富久市長から「国際情勢が難しい今こそ、市民社会の力が大切です。決して諦めずに、みなさんとともに平和への活動を続けていくことをここで確認したいと思います」とあいさついただきました。広島市の松井一實市長からは「ウクライナ情勢が緊迫化し核兵器使用のリスクが懸念されるなか、大切なのは、人々が平和への想いを共有する平和文化を振興すること。そして、核兵器のない社会を目指す原動力になることです」とメッセージをいただきました。
主催者を代表して、日本生協連代表理事会長 土屋敏夫は「今ほんとうに平和の価値が問われています。これまでの核兵器廃絶の取り組みを逆戻りさせてはなりません。戦争も核兵器もない世界を実現し、次の世代につなげるために私たちのできることを、この機会にともに考え話し合いましょう」と述べました。
続いて、オープニングとして、瓊浦(けいほ)高校による、平和への思いを込めた和太鼓パフォーマンスが披露されました。
その後、長崎大学 核兵器廃絶研究センター 中村桂子准教授による講演や、「高校生平和大使」による活動報告、長崎原爆被災者協議会 田中重光会長による核兵器廃絶への想いについてのお話、被爆者歌う会「ひまわり」による合唱、「オンライン子ども平和会議」の取り組みとアピール文の発表など多彩な企画が実施され、長崎県生協連の本田稔会長のあいさつで締めくくりました。
※ピースアクションの一企画。ステージでの地元の学生による平和の取り組み紹介や、平和への祈りを込めた歌唱などが行われています。
分科会
ライブ配信による分科会は合計3企画を実施しました。今年は、被爆の証言「平和の紙芝居」や、被爆者による被爆証言、被爆体験の継承を目的とした朗読ボランティア「永遠の会」による被爆体験記の朗読会などが実施されました。
子ども平和会議
また、未来を担う子どもたちが、平和について考えるきっかけづくりとして「オンライン子ども平和会議」を開催し、小学生から大学生まで59人が参加しました。参加者は、平和と戦争・原爆について学び、グループに分かれて意見交換をしました。各グループから出された意見を基にまとめたアピール文では、一人ひとりが平和について学び、互いの想いを聞くことの大切さに触れながら「世界中の人々に核兵器の恐ろしさに関心を持ってもらうため、私たちはSNSなどで発信し続けていきます」などと意見をまとめ、虹のひろばで発表しました。
日本生協連と全国の生協は、「ピースアクション」などの平和の取り組みを通じて、核兵器の廃絶と、平和な社会の実現を目指します。