2023年08月28日
2023ピースアクションinヒロシマを開催しました
2023年8月4日~5日の2日間、広島県生協連と日本生協連の共催で「2023ピースアクションinヒロシマ」を開催し、「ピースアクションinナガサキ」(8/7~8開催)と合わせ、全国51の生協から、オンラインでの参加者を含めのべ3,500人が参加しました。今回は4年ぶりに、参加者が全国から広島へ参集する企画として開催しました。
被爆から78年を迎えた今年は、「未来につなぐヒロシマの心〜被爆78年 戦争も核兵器もない世界を〜」をテーマに、大きく変化する世界情勢の中で改めて平和の尊さに思いを馳せ、戦争も核兵器もない平和な世界を求める願いを、世代を超えて交流・共有し、全国に広げることを目的として企画しました。
虹のひろば
8月5日午後、「ヒロシマ虹のひろば(※)」を開催しました。
初めに主催者を代表し、日本生協連代表理事会長 土屋敏夫から、核兵器の使用も否定できない事態に至っている、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に触れつつ「このピースアクションが、平和の尊さに思いを馳せ、気づきと決意を新たにする場となることを願います。そして、虹の広場に参加して感じたことをぜひ多くのみなさんに伝えてください」とあいさつを述べました。
来賓あいさつでは、広島市の松井一實市長が「ロシアによるウクライナ侵攻が長期化しており、 核兵器の使用を示唆する為政者が現れるといった中で、世界中の為政者に核兵器廃絶に向けた具体的な行動を促す上で重要なことは、こんな思いを他の誰にもさせてはならないという被爆者の思いを、世界中の市民社会の総意にしていくことです」と述べ、長崎市の鈴木史朗市長はビデオメッセージで「核兵器の脅威から地球と人類を守る唯一の方法は核兵器廃絶しかありません。それを実現するために、被爆者や戦争体験者からの平和のバトンを途切れさせることなく未来へつなげ、戦争をなくす声を大きくしていくことが重要です」と訴えました。
続いて、総勢約100人の虹のひろば合唱団による合唱「ぞうれっしゃがやってきた」が披露されました。その後、5歳の時に被爆した廣中正樹さんから被爆の証言が行われ、被爆した父の背中のガラス片を取る様子など廣中さんの証言をもとにして広島市立基町高校の生徒が描いた絵が紹介されました。さらに、私立崇徳高校 新聞部の生徒によるG7広島サミットの取材、広島市立大学 ヤングピースビルダーズによる、被爆の証言をもとにして作成した紙芝居の朗読劇、生協の若手職員による、次世代に戦争・被爆体験を伝えるための活動「平和企画検討会」など、若者によるさまざまな活動が報告、披露されました。
また、会場では全国の生協や地元の学校・大学がブースを出展し、全国各地での平和活動の紹介がおこなわれました。
※虹のひろば:ピースアクションの一企画。ステージでの地元の学生による平和の取組み紹介や、平和への祈りを込めた歌唱などが行われています。
分科会
分科会は2つの会場に分かれて合計7企画を実施しました。今年は、例年実施している被爆の証言、被爆体験詩の朗読会に加えて、デジタルツールを活用し被爆の実相を学ぶ「ミライの平和活動展」(東京大学・広島テレビ等との共催)との共同企画や、若者たちが平和な未来について語り合う「ユースフォーラム」などの新企画も実施しました。
日本生協連と全国の生協は、「ピースアクション」などの平和の取り組みを通じて、核兵器の廃絶と、平和な社会の実現を目指します。