2022年08月25日
2022ピースアクションinヒロシマを開催しました
2022年8月4日~5日の2日間、広島県生協連と日本生協連の共催で「2022ピースアクションinヒロシマ」を開催し、8月7日~8日開催の「2022ピースアクションinナガサキ」と合わせ、全国から累計9,100人が参加しました。
新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、全国から被爆地への参集企画に替わり、特設サイト(2022年9月30日まで公開)を設け、動画配信・オンラインを活用して開催しました。「ヒロシマ虹のひろば(※)」は広島県内からリアル参加もありました。
被爆から77年を迎えた今年は、「ヒロシマから平和な未来を~被爆77年 戦争も核兵器もない世界を次世代へ~」をテーマに、戦争も核兵器もない平和な世界を求めるという願いを世代を超えて交流・共有するために、私たち一人ひとりが行動することを目指して企画しました。
虹のひろば
8月5日午後、「ヒロシマ虹のひろば」を開催しました。 オープニングは地元広島の市民吹奏楽団である「安佐北シンフォニックウインズ・クラリネットアンサンブル」による、平和な未来への想いを込めた吹奏楽の演奏で始まりました。
主催者を代表し、日本生協連代表理事統括専務 嶋田裕之より、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に触れつつ「戦争も核兵器もない世界を次の世代につなげるために共に考えあいましょう」とあいさつを述べました。
来賓あいさつでは、広島市の松井一實市長が「重要なのは、もうこんな思いを誰にもさせてはならないという被爆者の思いを自分のものとして受け止めて、日常生活の中で、平和への思いを共有する文化を根付かせていくことです。核兵器廃絶とその先にある恒久平和の実現にむけてともに歩みを進めようではありませんか」と述べ、長崎市の田上富久市長はビデオメッセージで「ウクライナに侵攻したロシアが核兵器の使用を示唆したことにより私たちが核兵器の脅威から逃れるためには、核兵器そのものをなくすしかないということがはっきりしました。核兵器のない世界への思いを同じくする大切な仲間として共に平和への道を歩んでいきましょう」と訴えました。
その後、被爆者の山本定男さんの証言をお聞きし、その中で、山本さんの証言をもとに広島県立基町高校の生徒が描いた絵も紹介されました。そのほか、広島県内の大学生・高校生による平和の取り組みが動画やインタビューなどで紹介されました。また今回は、8月1日からニューヨークの国連本部で開催されているNPT再検討会議へ被爆者と共に参加している生協職員と生中継で繋ぎ、現地の様子を紹介しました。
最後に、被爆ピアノでの伴奏による「生協ひろしま虹のコーラス」のみなさんの合唱で締めくくりました。
※ピースアクションの一企画。ステージでの地元の学生による平和の取組み紹介や、平和への祈りを込めた歌唱などが行われています。
分科会
ライブ配信による分科会は合計3企画を実施しました。今年は、被爆者から証言を聴くオンライン証言会、被爆体験詩の朗読会、東京大学の渡邉英徳教授とニューヨークに滞在中の渡邉研究室の学生のみなさんと広島会場とを中継でつなぐ企画「テクノロジーでつながる平和活動」などを実施しました。
日本生協連と全国の生協は、「ピースアクション」などの平和の取り組みを通じて、核兵器の廃絶と、平和な社会の実現を目指します。