2020年08月20日
2020ピースアクションinナガサキを開催しました
2020年8月7日~8日の2日間、長崎県生協連と日本生協連の共催で「2020ピースアクションinナガサキ」を開催しました。8月4日~5日開催の「2020ピースアクションinヒロシマ」と合わせ、全国から100生協のべ6,000人が参加しました。今年度は新型コロナウイルス感染防止のため、現地への参集に替わり、オンラインを活用した形式で開催しました。
被爆から75年を迎えた今年は、「戦争も核兵器もない平和な未来を 被爆75年~ナガサキの想いを継承し、日本・世界に広げよう~」をテーマに、被爆の実相と被爆地ナガサキの想いを伝え、次世代が平和な世界でくらせるよう、私たち一人ひとりの行動につなげることをめざして企画しました。
虹のひろば
8月8日午後、「ナガサキ虹のひろば(※)」を開催しました。
長崎市の田上富久市長から「世界中が新型コロナウイルス脅威の当事者になっていますが、核兵器の問題も全世界の問題です。被爆75年を迎えるにあたり、被爆体験をどう継承していくかが試される四半世紀に入ります」とあいさついただきました。広島市の松井一實市長からは「いま我々は新型コロナウイルス感染拡大により、連帯し協同することで脅威に立ち向かう実体験をしています。この実体験をもとに、世界の恒久平和に向けて歩みを進めていきたいと思います」とメッセージをいただきました。主催者を代表して、日本生協連専務理事の藤井喜継は「お互いを尊重しあい、対話によって価値観を共有し、人と人とのつながる力で、この困難な時代を切り開いていきましょう。そのためにも、虹のひろばの出演者のメッセージを、新たな時代へのバトンとしてしっかりと受け取っていただき、得たこと感じたことを交流しましょう」と述べました。
その後、「オンライン子ども平和会議」の取り組みとアピール文の発表、長崎原爆被災者協議会の田中重光会長によるご講演、そして各地の生協がリモートで出演し平和活動について紹介しました。その後、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)中村桂子准教授に、核兵器をめぐる世界の現状を解説いただくとともに、今後市民社会はどのような取り組みを行えばよいのかについて講演いただきました。そして長崎県生協連の本田稔会長のあいさつで締めくくりました。
※ピースアクションの一企画。例年は原爆についての展示、ステージでの演劇や平和への祈りを込めた歌唱などが行われています。
分科会
合計6企画を実施しました。被爆者の被爆体験や平和への想いを受け継ぎ、それを伝えている家族・交流証言者による講話や、被爆体験の継承を目的とした朗読ボランティア「永遠の会」による被爆体験記の朗読会、「平和の紙芝居」などが開催されました。
また、未来を担う子どもたちが、平和について考えるきっかけづくりとして「オンライン子ども平和会議」を開催し62人が参加しました。子どもたちは、広島・長崎からの平和学習講演をもとに「戦争や核兵器の使用など争いごとをなくすために私たちができること」をテーマに話し合いました。平和へのアピールでは、争いごとをなくすために「『無関心』は一番良くない。自分にできることから始めていくこと」が大切であることなど意見をまとめて、虹のひろばで発表しました。
日本生協連と全国の生協は、「ピースアクション」などの平和の取り組みを通じて、核兵器の廃絶と、平和な社会の実現を目指します。