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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2019年08月27日

「2019ピースアクションinヒロシマ」を開催しました

 2019年8月4日~6日の3日間、日本生協連と広島県生協連の共催で「2019ピースアクションinヒロシマ」を開催し、全国80の生協からのべ2,600人が参加しました。

 被爆から74年の今年は、「ヒロシマの心を次世代のあなたへ ~知って、感じて、動き出そう~」をテーマに、戦争も核兵器もない平和な世界を求める願いを、世代を越えて交流・共有し、全国に広げることを目指して企画しました。

 

虹のひろば

 8月5日午後、広島県立総合体育館グリーンアリーナで、「ヒロシマ虹のひろば(※)」を開催しました。

 主催者を代表し、日本生協連専務理事 藤井喜継は、「核なき世界を実現させるには、2020年のNPT再検討会議での合意文書の採択、また核兵器禁止条約の早期発効が非常に重要です。そして市民社会においては、核兵器廃絶に向けた国内外の世論を盛り上げることが大切です」と述べました。来賓挨拶では広島市の松井一實市長と長崎市の田上富久市長が一緒に登壇し、「原爆の問題は広島、長崎だけの問題ではない」と強く訴えられました。広島、長崎両市長がそろってステージに立つのは初めてのことです。

 第1部「虹のステージ」では広島市立千田小学校の生徒による被爆樹木を材料に使った笛「パンフルート」の演奏や、広島修道大学ひろしま協創高校ダンス部による演技の披露のほか、日本被団協の藤森俊希事務局次長が講演しました。
 第2部「みんなのひろば」では、広島市立基町高校の生徒が被爆者の証言をもとに制作した絵の展示や、福山工業高校による産業奨励館(現原爆ドーム)付近のVR体験、安田女子大学書道学科の書道ガールズによる平和を願う大書パフォーマンスを行いました。
 第3部「フィナーレ」では8月5日の午前中に開催した子ども平和会議の紹介と採択されたアピール文を発表しました。そして最後に、二度と広島や長崎のような悲惨な出来事が起きないように平和を願い、「虹のひろば合唱団」による平和の歌の合唱で締めくくりました。
 
 ※ピースアクションの一企画。原爆についての展示、ステージでの演劇や平和への祈りを込めた歌唱などが行われる。
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広島・長崎両市長あいさつ
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広島県の高校生が制作した絵の展示発表

 

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広島修道大学ひろしま協創高校ダンス部による演技
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「2019子ども平和会議inヒロシマ」によるアピール文の発表 

 

分科会

 8月4日~6日の期間中、合計15の分科会を実施しました。被爆者から証言を聴く分科会を5企画、平和記念公園の遺構や慰霊碑などを見学する碑めぐりを5企画のほか、広島市が養成している被爆体験伝承者による講話や東京大学大学院の渡邉英徳教授による「デジタルアーカイブ等を活用した新たな継承学習会」など継承をテーマにした企画も実施しました。

 「2019子ども平和会議inヒロシマ」は、未来を担う子どもたちが、平和について考えるきっかけづくりとして企画しました。全国の子どもたちが、事前に地元で学んできた被爆・戦争体験談をもとに「戦争や核兵器の使用など、争い事を無くすために私たちができること」をテーマに話し合い、「被爆者の生の声を聴く機会が少なくなっている中、私たち若者が次を担う世代として行動しなければならない」と考えをまとめ、虹のひろばで発表しました。

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碑めぐりの様子
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子ども平和会議inヒロシマ

 日本生協連と全国の生協は、「ピースアクション」などの平和の取り組みを通じて、核兵器の廃絶と、平和な社会の実現を目指します。