ページ内を移動するためのリンクです

日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2026年04月23日

「ピースアクションinオキナワ ~第43回沖縄戦跡・基地めぐり~」を開催しました

 日本生協連と沖縄県生協連は、2026年3月25日~27日、沖縄戦の実相と現在の沖縄が抱える基地問題を学び平和について考える機会として、「ピースアクションinオキナワ~第43回沖縄戦跡・基地めぐり~」を開催しました。

 今年は、「戦後80年を超えて 沖縄から問いかける「平和とは何か」~沖縄戦の真実の継承~」をテーマに、過去最多規模となる、34都道府県の42生協268人(うち子ども45人)の組合員・役職員が沖縄に集まり、学習講演会とフィールドワークなどに参加しました。

 1日目は、那覇市内のホテルを会場に観劇や学習講演などを実施しました。
はじめに、地元の小学生~高校生からなる「那覇青少年舞台プログラム」の演劇が披露されました。疎開船「対馬丸」(※)をテーマに、乗船していた児童・教員から現代に生きる人々へ平和のメッセージを届けるといった内容で、参加者は踊りや歌を交えた演技に見入っていました。
※1944年、沖縄に地上戦が迫るなかで沖縄から本土への疎開者を乗せて航行中、アメリカ軍の魚雷攻撃で沈没し、多くの犠牲者を出しました。犠牲者の半数は子どもでした。

 学習講演会では、10歳で沖縄戦を経験した玉木利枝子さんから講話をいただきました。玉木さんは対馬丸に乗る予定だったものの、ひとりで疎開させることを祖母が心配し、最終的に対馬丸には乗船しませんでした。沖縄戦でその祖母や父、兄を亡くした経験から、「戦争はあってはならないという思いが強ければ強いほど、戦争を止める力になる」と訴えました。時折涙ぐみながら語る玉木さんのお話に、涙を流す参加者もいました。

 後半は、大人中心コースと親子中心コースに分かれ、分散会に移りました。大人中心コースの参加者には、沖縄国際大学大学院の前泊博盛教授が「検証・戦後81年~国際情勢と日米関係」と題して講演を行い、基地を巡る情勢を解説しました。台湾有事など東アジアでも軍事的緊張が高まるなか、沖縄県以外に住む人にとっても、地域の平和を維持することが極めて重要であることを学びました。

 親子中心コースでは、歌や芝居で戦争について伝える活動を行っている会沢芽美さんに登壇いただき、一人芝居を披露していただきました。子どもたちは、会沢さんの表現に引き込まれ、物語を真剣な表情で見入っていました。場面ごとに集中した空気が広がり、戦争と平和について考える時間を過ごしました。

那覇青少年舞台プログラムの公演
玉木利枝子さんの講話
前泊博盛教授の講演
会沢芽美さんの一人芝居

 2日目と3日目のフィールドワークでは大人中心コースと親子中心コースに別れて大型バスに分乗し、戦跡・基地を巡りました。参加者は、平和ガイドの説明を聞きながら、嘉数高台・普天間基地、辺野古、糸数壕(アブチラガマ)、平和祈念公園、ひめゆりの塔、山城本部壕、魂魄の塔などを巡り、沖縄戦と基地問題についての学びを深めました。

普天間基地が見える嘉数(かかず)高台で説明を受ける様子
ひめゆりの塔で説明を受ける様子
山城本部壕で説明を受ける参加者
魂魄の塔で手を合わせる親子の参加者

 参加者からは、「日々私たちが過ごす日常がどれほど尊く奇跡のような時間なのかを知ることができた。」「実際に見て・聞いたこと、強く感じたことなどを、自分なりの言葉も交えて仲間や周囲に伝えていくことを継続し、平和のバトンをつなげていきたいと思う。」「自然豊かな沖縄に多くの戦跡や基地が存在していて、それらを実際に訪れることで、沖縄戦の悲惨さや基地負担の大きさを感じました。感じたことを伝え、たくさんの人が平和について自分事として考えるための活動に活かしていきたいと思います。」などの感想が寄せられました。

 日本生協連と全国の生協は、「ピースアクション」などの平和への取り組みを一層進め、戦争体験の継承と平和な社会の実現を目指します。