2024年12月27日
インド ニューデリーでの
国際協同組合同盟(ICA)世界協同組合会議・総会・関連会議に参加しました
~2025年国連国際協同組合年がインド ニューデリーでスタート~
2024年11月25日~30日、インド・ニューデリーにおいて、「協同組合はすべての人の繁栄を築きます(Cooperatives Build Prosperity for All)」をテーマに、国際協同組合同盟(ICA)世界協同組合会議・総会および関連会議が開催されました。日本生協連からは、代表理事会長の土屋敏夫と副会長の新井ちとせが参加しました。この世界会議は、2025年国連国際協同組合年(IYC2025)の開始を記念するもので、世界100カ国以上から協同組合関係者が一堂に会しました。
3,000人以上が参加した開会式には、インドのナレンドラ・モディ首相をはじめ、国連代表、政府関係者、協同組合のリーダーらが出席しました。モディ首相は、インドの経済基盤づくりに協同組合が果たす役割と、持続可能で包括的な未来を築くために「協同組合精神」を育むことの重要性を強調しました。また、国連のアントニオ・グテーレス事務総長がビデオメッセージを寄せ、持続可能な開発目標の達成のために協同組合が果たす役割に期待すると述べました。
全体会や分科会では、協同組合がいかにしてすべての人の繁栄を築くかについて、4つのテーマ※に焦点を当てて議論が行われました。日本生協連の新井副会長は、分科会「協同組合事業の価値:大規模協同組合からの視点」に登壇し、日本の生協の概況と民主的なガバナンスについて説明し、事業と組合員参加の両輪により生協運動が前進してきたことを、具体例を交えて報告しました。
※4つのテーマは、「協同組合を支援する政策と経済システムの実現」「目的意識を持ったリーダーシップの育成」「協同組合のアイデンティティの再確認」「公正、平等、そしてレジリエントな未来の形成」
ICA総会では、100カ国以上から約1,300名(総会当日の実出席者は約600名)が参加し、協同組合の未来に関する行動アジェンダ(ニューデリー行動アジェンダ)が策定されました。本アジェンダでは、次の4つの主要な柱に基づく未来へのロードマップが示されています。
1. 協同組合アイデンティティの再確認
2. 支援的な政策の実現
3. 強力なリーダーシップの育成
4. 持続可能な未来の構築
今回の世界会議を通じて、持続可能な社会の実現に向けて、協同組合の重要性と未来への展望が共有されました。日本生協連も引き続き、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。