2018年08月27日
2018ピースアクションinヒロシマを開催しました
虹のひろば
8月5日午後、広島県立総合体育館グリーンアリーナで、「ヒロシマ虹のひろば(※)」を開催しました。
主催者を代表し、日本生協連代表理事会長 本田英一は、「核なき世界の実現にむけて、これからも地域の様々な団体と連携しながら、市民の思いを国際社会に訴えていきましょう」と述べました。広島市の松井一實市長のごあいさつでは、「核廃絶にむけて幅広い国際世論を高めることが必要であり、そのためにヒバクシャ国際署名を通して国内外に市民の思いを届けることを期待します」とのお話がありました。
第1部「虹のステージ」のオープニングは、被爆ピアノによる演奏です。5台の被爆ピアノを所有し、自らトラックを運転して全国をまわりながら平和コンサートを続けているピアノ調律師の矢川光則氏、矢川氏の活動を題材にしたオリジナル映画の監督をされた五藤利弘氏にお話をうかがいました。 その後、日本原水爆被害者団体協議会(略称:日本被団協)代表理事・広島県原爆被害者団体協議会副理事長の箕牧智之氏による被爆証言や、広島市立基町高校創造表現コースや広島県立福山工業高校計算技術研究部の活動を紹介しました。
第2部「みんなのひろば」では、全国の生協で行われている平和・国際交流活動の展示や、安田女子大学書道部による大書パフォーマンス、日本被団協による「ヒロシマ・ナガサキ原爆と人間」パネル展示、被爆ピアノの体験コーナーなどが設けられました。
第3部「フィナーレ」では8月5日の午前中に開催した子ども平和会議の紹介と採択されたアピール文を発表しました。そして最後に、二度と広島や長崎のような悲惨な出来事が起きないように平和を願い、「虹のひろば合唱団」による平和のうたの合唱で締めくくられました。
※ピースアクションの一企画。原爆についての展示、ステージでの演劇や平和への祈りを込めた歌唱などが行われる。
分科会
8月4日~6日の期間中、合計15の分科会を実施しました。被爆者から証言を直接聞く分科会を7企画、平和記念公園の遺構や慰霊碑などを見学する碑めぐりを5企画のほか、今年度は、2012年度から広島市が養成している「被爆体験伝承者」による講話の企画を設けました。
「2018子ども平和会議inヒロシマ」は、未来を担う子どもたちが、平和について考えるきっかけづくりとして企画しました。全国の子どもたちが、事前に地元で学んできた被爆・戦争体験談をもとに「戦争や核兵器の使用など、争い事を無くすために私たちができること」をテーマに話し合い、「普段の生活に感謝すること、互いを認め合い自分と異なる意見を受け入れること、自分たちが積極的に講演会や資料館に行くなどして、知識を深め、SNSなどあらゆる手段を活用して、身近な人や世界に発信することが私たちができること」と考えをまとめ、虹のひろばで発表しました。
日本生協連と全国の生協は、「ピースアクション」などの平和の取り組みを通じて、核兵器の廃絶と、平和な社会の実現を目指します。