2017年11月13日～17日にかけて、国際協同組合同盟（略称：ICA^※1）の総会および関連会議が、マレーシアのクアラルンプールで開催されました。総会には66カ国・1,800人以上の協同組合関係者、政府関係者が参加しました。総会では「協同組合：人を開発の中心に置く」をテーマに、国連が掲げた「持続可能な開発目標」（SDGs）の実現に向けて、協同組合が果たせる可能性について報告や討議が行われました。

　15日～16日には、全体会と合計38の分科会が行われました。分科会では、「学ぶ」「試みる」「ネットワーク」「探究する」の4つのテーマに関するセミナーやワークショップが開催されました。また閉会基調講演として、元ノルウェー首相 グロ・ハーレム・ブルントラント医師から「協同組合は地域コミュニティのニーズや目的に応えるのに、極めて重要な役割を果たしている」とのお話がありました。

　17日のICA総会では、日本生協連代表理事会長 本田 英一が、日本の生協が平和活動の一環として「ヒバクシャ国際署名」に取り組んでいることを報告し、核兵器のない平和な未来の構築に向け、共に活動を進めることを呼びかけました。2017年10月に、日本原水爆被害者団体協議会（略称：日本被団協）が、国連総会に提出した全署名515万人分のうち約100万人分は、全国の生協で集めた署名です。生協は今後も署名活動を続け、毎年の国連総会に提出していきます。 

　今回の総会では、ICA会長選挙ならびに理事選挙が行われ、会長にはアルゼンチン共和国のアルゼンチン協同組合連盟のアリエル・グアルコ会長が選任されました。また、日本からは、全国農業協同組合中央会会長で日本協同組合連絡協議会（略称：JJC^※2） の中家 徹委員長が理事に選任されました。

 

※1　 ICA=International Co-operative Alliance。1895年設立の協同組合の国際組織。104カ国302組織が加盟。本部：ブリュッセル。
※2　 JJC= Japan Joint Committee of Co-operatives。ICAに加盟する日本の協同組合がつくる全国組織。

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