2013年11月06日
国際協同組合同盟(ICA)総会が、史上初めてアフリカ大陸で開催されました
2013年11月1日~5日、国際協同組合同盟(ICA)※ 総会が、南アフリカ共和国のケープタウン・国際コンベンションセンターで開催されました。 アフリカ大陸での開催は、100年を超えるICA史上初めてです。
88カ国から1,100名が参加し、「協同組合の10年に向けたブループリントの実行」をテーマに、各国協同組合の報告や意見交換が行われました。
※国際協同組合同盟(ICA=International Co-operative Alliance):
世界96カ国の、生協、農協、漁協、森林組合、労働者協同組合、住宅協同組合、信用協同組合など、あらゆる分野の271協同組合組織が加盟する国際組織。組合員総数は、10億人を超えます(2013年3月現在)。ICAは、国連に登録された世界最大のNGO(非政府組織)で、日本生協連は1952年に加盟しました。総会は2年に1回開催されます。
11月2日午後には、グローバル生活協同組合委員会(略称:CCW※)総会が開催され、新執行委員の選出が行われました。新委員長に全米グローサー協同組合協会のR.シュレーダー氏、執行委員に日本生協連の浅田会長をはじめ、イタリア、イギリス、ブルガリアの生協から各1名の就任が承認されました。
※グローバル生活協同組合委員会(CCW= Consumer Co-operatives Worldwide) :
ヨーロッパ、アジア、南北アメリカの生協が参加する委員会です。
11月3日午前に開催されたICA総会の開会式では、ICAポーリングリーン会長が、「ICAの100年を超える歴史の中で初めてアフリカ大陸でICA総会が開催される意義と、アフリカで協同組合が果たす役割」をあいさつの中で強調しました。
続いて、S.ムチリICA副会長(アフリカ地域代表・ケニア協同組合銀行会長)が歓迎のあいさつを、また南アフリカ政府からズマ大統領の代理として、R.デイビス通商産業大臣が「南アフリカの経済成長に協同組合が大きな貢献をする可能性」についてスピーチを行いました。
基調講演では、ジンバブエ中小企業開発大臣のS.ニヨオイ氏が、「アフリカの社会はもともと歴史的に協同組合的な共同体の性格を持っており、協同組合はアフリカ社会の経済的発展にふさわしい事業モデルであること」、「アフリカは、資源は豊富でも、それを適正に開発、活用できてこなかったことを反省するとともに、人材、特に女性のパワーを最大限に生かして発展することが必要である」と述べました。
その後、協同組合による食品の安全保障と持続可能なサプライチェーンの確立、協同組合とコミュニティサービスなど、5つの分科会に分かれて各国協同組合の報告と意見交換が行われました。
また、今総会で日本の全国農業協同組合中央会(JA全中)萬歳会長を含む15名の新理事が選出されました。
☆国際協同組合同盟(ICA)ホームページは、こちら(英語版)
☆グローバル生活協同組合委員会(CCW) : ホームページは、こちら(英語版)
☆日本生協連などが行っているアフリカ協同組合への支援活動の例は、こちら