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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2010年11月01日

意見提出:「トランス脂肪酸の 情報開示に関する指針(案)」について

 日本生協連は、消費者庁の「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針(案)」について、2010年10月29日、意見を提出しました。

 消費者庁は、食品事業者が取り組むべき、トランス脂肪酸(※)の情報開示に関する指針案を作成し、広く国民に意見を求めました。トランス脂肪酸などの脂質に関する情報は、消費者にとって食品選択の重要な指標になりつつあります。

(※) トランス脂肪酸とは脂肪酸の一種で、善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やすため、それ以外の脂肪酸とのバランスを欠いて多く摂取した場合は、心臓疾患などのリスクが高まると言われています。(日本生協連ホームページ「食品の安全」より抜粋

<日本生協連が提出した意見の概要>

1. 全体的な意見
 トランス脂肪酸だけに焦点を当てるのではなく、総合的な栄養成分表示の検討が必要です。
 表示の検討にあたっては、我が国におけるトランス脂肪酸摂取に関する継続的で詳細な調査とそれにもとづく健康影響評価が必要であると考えます。
 また、トランス脂肪酸等栄養に関する社会の関心は高いことから、関係各方面と協力し、リスクコミュニケーションを実施すべきであると考えます。
2. 指針案についての個別意見
(1) 「2008年WHO報告書」からは、脂肪酸全体の課題を読みとるべきであり、トランス脂肪酸の表示のみが重要とは読み取れないと考えます。
(2) 日本人のトランス脂肪酸摂取量の詳細な調査と健康影響評価が必要です。
(3) 食品事業者の自主的な取り組みを進めるためには、表示の重要性や今後の方向等を明確にする必要があります。あわせて、対象事業者の範囲も検討すべきと考えます。
(4) 「トランス脂肪酸の定義」はコーデックスのものと異なっています。確認が必要だと考えます。
(5) 「0g表示」の根拠を示すことと、脂質の0g表示の考え方と異なる点については説明が必要だと考えます。
(6) 「トランス脂肪酸の分析方法」について、さらに詳細な説明が必要だと考えます。
(7) トランス脂肪酸は枠外表示でなく、枠内で脂質の直下に表示すべきと考えます。
(8) 分析方法の表示は不要だと考えます。

☆日本生協連の意見全文はこちら(PDF 228KB)