2019年10月28日
全国の生協組合員数が10年連続増加
地域生協の宅配事業は1兆8,130億円と継続伸長。世帯加入率は38.1%に
~2018年度 生協の経営統計より~
日本生協連は、全国の568生協(日本生協連加盟生協に加え、医療福祉生協、大学生協含む)について、2018年度の組織と経営状況(確定値)を取りまとめましたので、その概要をご報告します。
2018年度の特徴
1.全国の生協組合員数が10年連続増加。全国の世帯の約3分の1が地域生協に加入
全国の生協組合員数は10年連続増加し、2018年度は2,924万人と、前年より51万人増加(前年比101.8%)しました。
また、地域生協*1の組合員数は2,227万人(前年比101.8%)となり、世帯加入率*2は38.1%(前年比0.3ポイント増)となりました。都道府県別の世帯加入率でみると、50%超は北海道、宮城、福井、兵庫の4道県です。世帯加入率40%超は前年より1県増え、1府12県(青森、岩手、山形、茨城、群馬、千葉、京都、奈良、岡山、香川、愛媛、大分、宮崎)です。
*1 地域生協: 宅配や店舗の事業を通じて商品やサービスを提供する、地域を活動の場にする生協
*2 世帯加入率: 組合員数÷住民基本台帳に基づく世帯数
2.全国の生協:全体数値は増収減益
全国の生協の総事業高*3は、3兆5,350億円で285億円の増収(前年比100.8%)、経常剰余金*4は419億円(前年比87.4%)と減益となりました。
*3 総事業高: 商品売上などの「供給高」に、共済、福祉などの事業収入を加えた数値
*4 経常剰余金:事業剰余金と事業外損益を合算した数値、一般企業の経常利益に相当
3.地域生協:宅配事業が引き続き好調
地域生協の総事業高は、2兆8,756億円で、283億円(前年比101.0%)の増収、経常剰余金は372億円(前年比84.0%)で減益となりました。
地域生協の宅配事業供給高は1兆8,130億円(前年比101.2%)と増収。うち、個人宅まで配達する個配供給高は1兆2,937億円(前年比102.6%)と継続して伸長しています。
店舗事業供給高は9,027億円(前年比99.5%)と4年ぶりに減収となりました。店舗数は965店舗(前年差△2店)、売場面積は128万㎡(前年比99.7%)でした。