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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2018年07月30日

日本生協連 世界の協同組合として初めてGSSIに参画
~持続可能な水産資源の普及推進に貢献します~

  日本生協連は、2018年7月25日、持続可能な水産物の普及に向けて取り組む「世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI=The Global Sustainable Seafood Initiative)」のファンディング・パートナーに、世界の協同組合として初めて参画しました。
 

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 GSSIは、持続可能な水産物の普及を目的に2013年2月に設立された、水産関連企業、NGO、専門家、政府及び政府間組織による非営利組織です。各種の水産物エコラベルが、FAO(国連食糧農業機関)によってつくられた国際規格である「責任ある漁業のための行動規範」と「水産エコラベルガイドライン」を満たすかを検証し、承認する役割を果たしています。さらに水産資源の持続のために、違法な漁業への対処などの課題に取り組んでいます。世界から水産企業や流通企業がファンディング・パートナーとして参加し、活動を支えています。

 

 日本生協連では、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」について、生協もその一端を担うべく、本年6月、7つの取り組みを通じてその実現に貢献することを約束する「コープSDGs行動宣言」を採択しました。そのうちの1つとして掲げられた「持続可能な生産と消費のために、商品とくらしのあり方を見直していきます」に基づく具体的な取り組みとして、水産部門のコープ商品における「MSC認証※1」と「ASC認証※2」の商品の供給金額構成比を2020年までに20%以上に引き上げることを目標としています。

※1:海洋の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物に与えられる国際的な認証。
※2:環境と社会に配慮した責任ある養殖場で育てられた水産物に与えられる国際的な認証。

 

 日本生協連は、今回のGSSIへの参画によって、GSSIが目的とする認証水産物の供給と販売促進における信頼性の担保および水産物認証制度の改善促進を支援します。さらに、持続可能な水産物を利用した商品の開発と普及を進めながら、GSSIに参画する企業や団体をはじめ、国内外の多くのステークホルダーと連携して、水産資源の持続的利用を推進していきます。

 

GSSI マネージング・ディレクター Herman Wisse氏のコメント

「日本生活協同組合連合会が、小売事業を営む協同組合として初めてGSSIに加入したことを歓迎します。日本生協連がGSSIに加入したことにより、GSSIにおける日本のリーダーシップと影響力が強固になります。私たちは持続可能な水産業の実現を目指すため、世界的な協働において、日本生協連とともに取り組むことに期待しています」

 日本生協連は、今後も生産者や取引先などとの協力・協同をすすめ、水産資源の持続可能性を高めることを目指してまいります。