2024年12月09日
アジア5カ国から8名の協同組合マネジャーが来日し、日本の生協で研修をしました
日本生協連は1991年から、コロナ禍を除き毎年、アジアの生協や協同組合のマネジャーが日本の生協の事業や活動について学ぶ研修を開催しています。
2024年11月4日~11月17日までの14日間、アジア5カ国(韓国・シンガポール・フィリピン・ベトナム・マレーシア)の食品小売店を運営する協同組合のマネジャー8人が来日し、日本生協連とコープデリ連合会(本部:さいたま市)、コープこうべ(本部:神戸市)などで、日本の生協の事業や活動の研修を受けました。 研修生は今回の研修を通して、高齢化社会における生協の役割、共働き世帯が増える中での消費者のニーズ把握、競合他社との差別化、店舗におけるSDGsの取り組み、テクノロジー活用等、各々の協同組合が抱える課題を解決するヒントを探りました。
日本生協連では、日本の生協の概要、コープ商品政策、生協の2030環境・サステナビリティ政策について学ぶとともに、賀川豊彦記念松沢資料館を訪問し、日本の協同組合の父である賀川豊彦と、日本の協同組合の歴史について学びました。 コープデリ連合会では、コープデリ連合会やコープみらいの事業や活動、 SDGs・社会貢献活動の講義を受けたのち、コープ南浦和店と、店舗用の総菜等を製造しているコープデリ 桶川デリカセンターを視察しました。
コープこうべでは、宅配事業の概要や移動店舗などの買い物支援、地域の居場所づくり、障がい者雇用支援、マーケティング・DXなど幅広い分野で講義と視察を行いました。
最後の報告会では、研修生から、「商品の購入を通した環境保全やアフリカの子どもたちのための学校づくりへの寄付の取り組みが参考になった」、「デザートや総菜など、昨今の消費者が求める商品の品ぞろえが豊富だった」、「アプリを通してのコミュニティ活動への参加が興味深かった」など、学んだこと、印象に残ったこと、今後どう自組織に学びを生かしていくかが報告されました。