2024年10月11日
全国の生協の総事業高は3兆7,379億円で284億円の増収に
全国の生協組合員数は22万人増加で3,063万人と引き続き増加
~2023年度 生協の経営統計より~
日本生協連は、全国の547生協(日本生協連加盟生協に加え、医療福祉生協、大学生協含む)について、2023年度の組織と経営状況(確定値)を取りまとめましたので、その概要をご報告します。
2023年度の特徴
1.全国の生協組合員数が22万人増で、3,063万人に
全国の生協組合員数は、2023年度は3,063万人と、前年から22万人増加し、100.7%の伸長でした。
地域生協(※1)の都道府県別の世帯加入率(※2)でみると、50%超は前年と同じく、北海道、岩手、宮城、福井、兵庫、宮崎の6道県です。世帯加入率40%超も前年と同じく、1府13県(青森、山形、茨城、群馬、埼玉、千葉、京都、奈良、岡山、香川、愛媛、徳島、大分、鹿児島)でした。
※1 地域生協:宅配や店舗の事業を通じて商品やサービスを提供する、地域を活動の場にする生協
※2 世帯加入率:組合員数÷住民基本台帳に基づく世帯数
2.全国の生協:全体数値は増収減益
全国の生協の総事業高(※3)は3兆7,379億円で284億円の増収(前年比100.8%)、経常剰余金(※4)は692億円(前年比87.2%)で101億円の減益となりました。
※3 総事業高:商品売上などの「供給高」に、共済、福祉などの事業収入を加えた数値
※4 経常剰余金:事業剰余金と事業外損益を合算した数値、一般企業の経常利益に相当
3.地域生協:宅配・店舗事業ともに増収。店舗事業供給高は103.4%と大幅増
地域生協の総事業高は3兆1,479億円で303億円増(前年比101.0%)となり3年ぶりに増収となりました。
地域生協の宅配事業の供給高は2兆904億円(前年比100.0%)とほぼ前年同期比となりました。個配供給高は1兆5,911億円(前年比101.0%)で、2年ぶりの増収となりました。
店舗事業の供給高は9,465億円(前年比103.4%)の増収となりました。店舗数は909店舗(前年差△12)、売場面積は128.5万㎡(前年比100.7%)となっています。
注)文中の実績などの数字は原則「切り捨て」で表記しています