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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2024年08月20日

2024ピースアクションinヒロシマを開催しました

 2024年8月4日~5日の2日間、広島県生協連と日本生協連の共催で「2024ピースアクションinヒロシマ」を開催し、全国からオンラインでの参加者を含めのべ約2,000人が参加しました。

 ピースアクションは、戦争・被爆体験の継承や、世界のさまざまな戦争や紛争、基地問題、憲法など、多角的なテーマで平和を考える生協独自の取り組みです。毎年広島、長崎、沖縄で学習講演会や交流会を実施しており、広島では1978年に生協の独自集会「虹のひろば」を中心にヒロシマ行動(2004年から「ピースアクションinヒロシマ」に名称変更)が始まり、今年で47回目となります。
 今年は、被爆・戦後80年を前に、次世代への継承を意識し、平和活動に取り組む若者たちとの企画、生協の若手職員が考案する企画、被爆について語り継ぐ活動を行う方々の講演など、合計9企画が行われました。

ユースフォーラム

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スクリーンは、
左上:KNOW NUKES TOKYO共同代表 中村涼香さん
左下:核兵器をなくす日本キャンペーン事務局 浅野 英男さん
右下:全国大学生協連 Peace Now!実行委員・広島大学2年生 藤田未来さん

 昨年から開始した企画で、今年で2回目となります。平和活動に取り組む若者3名をパネリストに迎え、オンラインでお話を伺いました。その後、参加者同士で意見交換等を行い、交流を深めました。

Change Makers ―若者×生協で考える新しい平和活動―

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 次世代に平和への想いを継承していくためのヒントを参加者が得ることを目的に、日本生協連の若手職員が考案した新企画です。「平和をつくる仕事をつくる」を掲げて広島で活動するNPO法人Peace Culture Village専務理事の住岡健太さんからの講演の後、住岡さんと生協職員が「新しい平和活動」をテーマにディスカッションを行いました。

子ども平和会議

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 未来の担い手である子どもたちが事前学習やワークショップに参加し、平和について一緒に学び、考える企画です。コロナ禍以降はオンラインで開催していましたが、今年はハイブリッドで開催し、5年ぶりに広島に子どもたちが集いました。13都府県から小学生~高校生まで55人が参加しました。 会議で出された意見はその後議長団によってまとめられ、8月8日のピースアクションinナガサキ「虹のひろば」のなかでアピール文として発表されました。

<アピール文(抜粋)>
「今年で被爆79年を迎える今、私たちはどのようにして平和に対する願いを後世に伝えていくべきなのでしょうか。相手を理解し合い良好な関係を築く、若者が被爆者の想いを受け継ぐ、正しい知識を得る、SNSで発信する。これらを通じて、身近な人に伝えることが平和な世界にするための第一歩となると思います。そしてそれを聞いた人がさらに自分の身近な人に伝えていく。この連鎖が次の世代に繋げていくための架け橋となるでしょう。」

虹のひろば

 ピースアクションinヒロシマのクライマックスとなるイベントで、オンラインを含め全国から1,200人が参加しました。
 主催者を代表し、日本生協連代表理事統括専務 嶋田裕之が、「人類と核兵器は共存できないという確信を持って「平和とよりよい生活」を掲げる生協として、平和を求める取り組みを更に拡げていきたいと思います」と挨拶しました。
 来賓として広島市の松井一實市長、長崎市の鈴木史朗市長(ビデオメッセージ)からご挨拶いただいた後、被爆者の証言、家族伝承者からの講話、地元の高校生らの活動紹介、合唱などが行われました。

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松井一實広島市長による来賓挨拶
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鈴木史朗長崎市長によるビデオメッセージ
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八幡照子さんによる被爆の証言
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虹のひろば合唱団による合唱の様子

<代表理事統括専務 嶋田裕之挨拶(抜粋)>
 私たち生協の仲間は「ふたたび被爆者をつくらない」、「地球上から核兵器をなくしたい」という戦争・被爆体験者の思いを受け止めて、核兵器廃絶、そして平和な社会の実現のために、様々な活動を繰り広げています。
 現在、世界に目を向ければ、かつてないほど平和の危機に直面しています。ロシアによるウクライナ侵攻は3年目に突入し、核兵器使用の威嚇も繰り返し行われています。パレスチナ・ガザ地区における紛争では、多くの罪のない人々、子供達の命が奪われています。これらの行動に対し、国際世論は抗議の声を、高めています。また、昨年の核兵器禁止条約の第2回締約国会議では「現在と未来の世代のために、核なき世界の実現に向けたゆまぬ努力を続ける」とする政治宣言を採択し、核兵器廃絶に向けて動きを加速させようとしています。 
 来年は、被爆・終戦80年という節目を迎えます。被爆者の平均年齢が85歳を超えるなか、被爆・戦争の継承がとても重要になっています。人類と核兵器は共存できないという確信を持って「平和とよりよい生活」を掲げる生協として、平和を求める取り組みを更に拡げていきたいと思います。全国の生協の仲間とともに考え、行動していきましょう。