2022年03月03日
「全国産直研究交流集会2022」を開催しました
2022年2月18、19日の2日間、日本生協連は、「今、あらためて考える、持続可能な農畜水産業と地域」をテーマに、「全国産直研究交流集会2022」をオンラインで開催し、産直事業に関わる全国の生協の役職員・組合員・生産者団体・関係企業など、140団体、約400人が参加しました。
1日目の全体セッションでは、はじめに日本生協連を代表して常務理事の山田英孝から開会のあいさつを行いました。続いて、日本生協連 全国産直研究会 代表委員、パルシステム生活協同組合連合会 産直事業本部第一事業部の那須豊部長より、今回のテーマと全国産直研究会の一年間の取り組みについて報告をいただきました。
その後、農林水産省 生産振興審議官の安岡澄人様、株式会社マルタ相談役の佐伯昌彦様からそれぞれ講演をいただきました。
安岡様からは「日本の農業を持続可能なものにするために」と題して、日本農業の持続可能性に関する課題と、「みどりの食料システム戦略」を中心に持続可能な農業の推進に関する政府の取り組みと生協産直への期待を述べられました。
佐伯様からは「持続可能な農業の実現に向けた生産現場の課題と生協への期待」と題して、生産現場の課題と環境保全型農業の拡大に向けての生協に対する期待などについて講演いただきました。
その後、「生協産直は持続可能な農業にどう貢献するのか」をテーマにトークセッションが行われ、講演内容を踏まえながら、生協産直の今後について論議が行われました。ファシリテーターは、生協総合研究所の宮崎達郎主任研究員が務めました。
2日目は、午前はテーマ別、午後は分野別で、次の6つの分科会が設けられ、実践報告をもとに議論を深めました。
テーマ別セッション
- A.交流
- 全国の生協のオンライン産地交流会の事例紹介
(報告:みやぎ生協、コープデリ連合会、パルシステム連合会、東海コープ事業連合、コープこうべの代表者) - 産地交流の新たな取り組みと産地交流ガイドラインの提案
(報告:コープ九州事業連合 郡山隆夫様) - B.持続農業:持続可能な農業にどう取り組むのか
(報告:株式会社HATAKEカンパニー 木村誠様、有限会社やさか共同農場 佐藤大輔様) - C.地域連携:農福連携、地産地消、協同組合間提携の取り組み
(報告:コープこうべ 齋藤優子様、農事組合法人霞ヶ浦有機センター 池田正之様)
分野別セッション
- D.青果・米:GAP の取り組みと生協版適正農業規範の改定
(報告:安心農業株式会社 藤井淳生様、コープ九州事業連合 井ノ上誠様、JA岩手ふるさと 青木光宏様) - E.畜産・卵:自給・国産・循環型飼料の取り組み
(報告:合名会社宮北牧場 宮北輝様、昭和鶏卵株式会社 外山武昭様、昭和産業株式会社 多田井友揮様) - F.水産:持続可能な水産の取り組み
(報告:日本生活協同組合連合会 松本哲、日本遠洋旋網漁業協同組合 加藤久雄様)