被災地で「お好み焼き隊」が活躍しました(生協ひろしま)

2012年10月24日

121024hiroshima1.jpg生協ひろしまは、10月、被災地に「お好み焼き隊」を派遣しました。第一陣から三陣までが、それぞれ福島、宮城、岩手の3県に派遣されました。組合員理事やブロック長、公募に応じた職員など総勢18名が、ボランティアとして現地に行きました。

第一陣は、10月7日に出発。初日は、福島県安達郡大玉村にある仮設住宅で活動しました。コープふくしまの組合員5人、職員3人も、キャベツのカットやパックつめなどを手伝い、86枚のお好み焼きを、164名の方に食べていただきました。

【現地スタッフより】
事前の声かけで多くの方に来ていただき、行列ができるほどの大盛況。「おいしい」とか、「こんなにうれしい思いをしたのは久しぶり」などと言っていただくなど、広島のお好み焼きを通じて「生協」のつながりを感じることができました。

 

121024hiroshima2.jpg二日目は、午前中に松川第二仮設住宅(福島市松川町)、午後は北幹線第二仮設住宅(福島市飯坂町)の2カ所に行きました。松川第二仮設住宅(福島市松川町)は、飯館村からの避難者が104世帯お住まいで、8割が60歳以上、その4割が一人暮らしというところでした。

当初50食の予定でしたが、飼育していた和牛20頭を避難のために置き去りにしてきたという管理人の女性(この方も避難者)の方の言葉から、涙ながらに「ぜひ全員に食べてもらいたい」という希望をいだき、スタッフが燃えました「よしやろう!」とみんなで決断。30枚プラスして、在宅の方160名全員にお配りしました。午後からも双葉町からの避難者の皆さんに予定を超える70枚をご提供しました。

 

121024hiroshima3.jpg10月11日からは、第二陣の活動が始まりました。訪問先は、宮城県。初日は、名取市内にある2カ所(屋敷団地集会所と美田園第一仮設住宅)の仮設住宅を訪問しました。どちらの仮設住宅も、甚大な被害を受けた閖上(ゆりあげ)地区の方がお住まいのところで、大半の方が高齢者でした。みやぎ生協の組合員理事など10名も手伝い、お好み焼きは、午前60枚、午後60枚を提供。「初めて食べた。おいしい」という声をいただきました。


121024hiroshima4.jpg10月12日には、午前中に東松島市、午後には仙台市若林区の仮設住宅に行きました。東松島市の仮設住宅には若い方もいらっしゃり、みやぎ生協とともに、若いお母さんも手伝ってくださいました。お好み焼きはたいへん好評でした。生地にキャベツをのせるので驚かれたり、オタフクソースの味も「おいしい」と評判だったり、楽しい集いの場になりました。

【現地スタッフより】
仮設住宅にお住まいの方は皆さん明るかったです。悲しくてつらい思いをされた方がいらっしゃいましたが、「くよくよしてもしょうがない」とのこと。本当のお気持ちはわかりません。敢えてそうされているのかもしれないとも感じました。

 

121024hiroshima5.jpg第三陣は、10月14日からでした。この日、JR釜石駅横で開催された、いわて生協まつりに出店しました。この祭りは、毎年この場所で行なわれていましたが、昨年は震災のため中止。2年ぶりの開催となったそうです。当日の来場者は過去最高だったとのこと。


生協ひろしまのブースも一時50名を近くの行列ができるほどの大盛況となりました。来店者にお聞きすると、食べた方から口コミで「おいしい」という評判が広がったようでした。この日焼いたお好み焼きは120枚。売上金の4万7千780円は、募金としていわて生協に贈呈しました。


2日目は、大槌町の仮設住宅(46世帯が在住)に行き、160食を提供しました。途中ソースが切れてしまい、家にあるよとソースを持って来て下さったり、 美味しかったからお礼にと差し入れをしてくださったりと、たくさんの出会いが生まれました。

詳細は、生協ひろしまのホームページをご覧ください。