味噌作りは、コープ自然派しこく・こうちセンターで以前から人気のイベントです。
およそ5年ぶりの開催となった今回は親子含め総勢26名が参加。味噌の仕込みと味噌玉作りを楽しみました。
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まずはポリ袋に入れた大豆を麺棒でまんべんなくつぶす工程からスタートです。けっこう力がいりますが、子どもたちも一生懸命お手伝い。中には毎年、自家製の味噌を仕込んでいるという参加者も。「自分で作った味噌はやっぱり最高!“手前味噌”ですけどね(笑)」
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みんなでワイワイ楽しみながら、調理室は終始なごやかムード。なんだか難しそうな印象のある味噌作りですが、つぶした大豆に米麹と塩を入れて混ぜるだけと意外にシンプル。とはいえ、保存の環境や混ぜ具合によってできあがる味噌の味はそれぞれ異なるというのですから不思議です。
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材料をすべて混ぜ終えた後に、耳たぶの固さにすることが仕込みのポイントです。固すぎる時は大豆の茹で汁を混ぜて調整。料理が大好きという女の子、袋の中に仕込んだ味噌を真剣な表情で触る姿が印象的でした。
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仕込みを終えたところで、皆でしばしおしゃべりタイム。仕込んだ味噌はきっちり密封して保存すれば、半年後ぐらいからおいしく食べられるようになるのだとか。さて、どんな味噌が完成するでしょうか。半年後が待ち遠しくなります。
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味噌の仕込みを終えたら、今度は味噌玉作りがスタート。粉末のだしを混ぜた味噌を丸めて、好みの具材を加えます。味噌を手に取って手のひらでくるくる。お団子遊びみたいな味噌玉作り、子どもたちはお手のもの!
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具材をトッピングしたかわいい味噌玉ができました。冷蔵で保存しておけば、1杯分の味噌汁がいつでも手軽にいただけるということで、「娘にもぜひ教えてあげたい」「忙しい朝にすごく便利」など、嬉しい声がたくさん聞かれました。
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手作りの味噌玉を使った味噌汁と炊きたてのご飯で、お待ちかねの試食タイムです。だしのきいたやさしい味わいの味噌汁に、心も体もほっこり。これが自分たちの手で仕込んだ味噌となると、一層おいしく感じられることでしょう。
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今回のイベントのテーマは、「微生物や菌を味方につけて免疫力UP!」。私たちの身近で健康を支えてくれる味噌の大切さと、毎日の食卓には味噌汁が欠かせないことをあらためて実感したひとときでした。