コープみえではJAと協力してお米づくり体験を開催しています。5月に植えた稲が収穫のときを迎え、
秋晴れの空の下、16家族51名が稲刈りを行いました。
「土の上から5cm位のところを刈り取ってくださいね」とJAの方がわかりやすく教えてくれました。
稲穂1株で収穫できる米は80粒~100粒。今日は1人約10株、茶碗1杯分くらいの稲穂を刈り取るのが目標です。
収穫に使うのは刃にギザギザがついているのこぎり鎌。よく研いであるので切れ味は抜群です。
右手に鎌を持ち、左手で稲をしっかりとおさえてザクザクと刈り取っていきます。慣れるとだんだんスピードも上がってきました。
稲を刈る人、刈った稲を束ねる人、それを脱穀機に運ぶ人。家族ごとに役割分担しながら作業は進んでいきます。
農家の方々にとって1年でいちばんうれしい収穫の日。その喜びを参加者みんなで分かち合うことができました。
稲からもみを落とす脱穀。この脱穀機は足で踏板をこぐと突起のついたこぎ胴がぐるぐると回転し、
もみが稲からたたき落とされる仕組みです。手に持つ稲穂から、もみがざらざらと落ちていく感触が伝わってきます。
質のよいもみと軽くて中身のないもみを風の力で吹き分ける手回し唐箕(とうみ)。
風が起きたタイミングで、もみをゆっくりと落としていきます。「頑張って」との声に、ハンドルを握る手にもグッと力が入ります。
収穫体験の後、残った稲をJAの方がコンバインで軽快に刈ってくれました。
稲刈りから脱穀、もみの選別までこの1台であっという間。
さまざまな機能がある最新のコンバインに改めて驚かされました。
稲刈りが終わりすっきりとした田んぼ。
それに驚いたかのようにたくさんのバッタやコオロギがぴょんぴょん飛び出しました。
虫とり網がなくても捕まえられるくらい跳ね回っていたので、追いかけるのに大忙し。
JAの皆さんと生協の職員が握ったおにぎりをみんなでパクパク。
お米づくり体験を通して生産者の苦労を知り、命をつなぐ食の大切さを学ぶことができました。
それを伝えていくことも生協の大切な役割の一つです。