カカオからどうやってチョコレートを作るの?
栽培するのはどんな人たち?
パルシステム群馬の組合員がワークショップを通し、カカオとその産地に思いをはせました。
カカオはカカオポッドという大きな実の中に入っている3cmくらいの楕円形の種。
産地ではじっくり発酵・乾燥させてから出荷しています。
カカオをフライパンで数分温めると、おいしそうな香りが引き出されました。
カカオの香りにうっとり。熱いうちに皮をむき、口にすると苦みのなかにもチョコの香ばしさが感じられました。
学名では「神様の食べ物」の意味を持つカカオ。
栄養価が高い、貴重な果実として大切にされてきました。
カカオを焙煎して砕いたものは「カカオニブ」と呼ばれます。
これをペースト状になるまですりつぶし、冷やして固めたものが「カカオマス」。
カカオから絞った油が「ココアバター」でどちらもチョコレートの原料です。
あらかじめ用意されたカカオマスとココアバターでチョコレート作り。
刻んで溶かし、甘味を加え、まろやかな味になるように練り上げます。
通常は1日以上かける工程。限られた時間の中で、一生懸命練りました。
つややかでなめらかなチョコレートにするために欠かせないテンパリング。
へらで混ぜながら50℃から27℃に一気に下げた後、29℃に調整する作業です。
混ぜる手にも温度計を確認する目にも緊張が走ります。
冷蔵室で約30分、冷やしたチョコレートを型から抜くと「わー!」と歓声が沸き起こりました。
食べてみるとコクがあるのにさっぱりとしたあと口。
「これまで食べてきたチョコと全然違う!」という声、続出でした。
このカカオは児童労働をせず、農薬や化学肥料を使用しない農業を実践する生産者団体が栽培しています。
それをフェアトレードとして、適正な価格で購入。
人にも環境にも配慮したカカオを買うエシカル消費は、未来に続く大切な取り組みです。
終了後、参加者からは「生産者の思いを知って商品のファンになった」、
「商品利用が生産者を守ることにつながることを実感」といった感想が聞かれました。
生産者をより身近に感じられる1日となりました。