日本生協連のSDGsの取り組み
コープSDGs行動宣言
日本生協連は、2018年6月15日に開催された、第68回日本生協連通常総会にて「コープSDGs行動宣言」を採択しました。
「持続可能な開発目標(SDGs)」について、生協もその一端を担うべく、7つの取り組みを通じてその実現に貢献することを約束する行動宣言です。
日本生協連は全国の生協とともに「コープSDGs行動宣言」の7つの取り組みを通じて、引き続き持続可能な社会の実現を目指します。
コープ商品
「責任ある調達基本方針」
日本生協連はコープ商品「責任ある調達基本方針」のもと、「コープ商品の2030年目標」として、2030年に向けた持続可能な調達目標を設定しています。
コープ商品の2030年目標と2024年度到達点
2030年目標 | 2024年度到達点 | ||
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農産 |
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100% | 海外農産物:73.2% 国内農産物:6.1% |
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45%以上 | 17.0% | |
水産 |
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50%以上 | 17.0% |
紙・パルプ |
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100% | 89.95% |
パーム油 |
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100% | 100% |
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50%以上 | 18.0% | |
プラスチック |
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2016年度⽐ 25%以上削減 |
総量:8%増 原単位(供給高あたり):13%削減 |
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50%以上 | 11.8%(重量構成比) 26%(品目数比) |
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食品ロス |
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2018年度⽐ 50%以上削減 |
81.6%削減 |
「カタログ事業・キャロット事業」商品
「責任ある調達」指針
日本生協連は、「カタログ事業・キャロット事業」商品「責任ある調達」指針のもと、カタログ事業「くらしと生協」2030年目標として、
持続可能な調達目標を設定しています。生活雑貨を扱うキャロット事業では、チラシ原材料の削減目標を設定しています。
「くらしと生協」2030年目標と2024年度到達点
2030年目標 | 2024年度到達点 | ||
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環境 | 衣類のコットンのサステナブル原料 | 構成比50% | 企画構成比10.3% |
衣類のリサイクル原料 | 構成比10% | 企画構成比2.2% | |
木材原材料の管理確認 | 適合性確認範囲の拡大 | 新規・継続品の伐採国・樹種データを蓄積してリスク分析を実施。調達方針と30 年度までのロードマップを作成 | |
ダウンリサイクル
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対象商品を拡大 構成比65%以上 |
回収率34.2% | |
衣料品リサイクル | ― | 事務所での常時衣料回収、会員生協イベントで衣料品回収を実施(回収実績1,464kg) | |
チラシ原材料削減率 | 21年比25%削減 | 21年比10.9%削減 | |
チラシ原材料の管理確認 | 適切な管理の確認 | 各社の原材料調達状況、トレーサビリティ資料を確認 | |
社会(人) | 取引先CSRアンケート回収率 | 回収率98% | 100% |
通販CSR基準適合比率 | 製造委託品 100% | CSR 監査未実施工場での実施、 継続監査(適合比率100%) |
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各社CSR基準適合比率 | NB品 50% | 適合比率15.8% | |
グリーバンスメカニズム運用 | 運用実施 | 情報収集 | |
温室効果ガス削減 | 50%削減(13年度比) | 使用量実態把握、削減取り組み | |
寄付・支援活動 | 対象支援の継続 | 子どもの未来アクション活動400万円寄付 日本乳がんピンクリボン運動46.8 万円寄付 PBP 活動支援356 万円寄付 |
キャロット事業(生活雑貨)2030年目標と2024年度到達点
2030年目標 | 2024年度到達点 | |
---|---|---|
チラシ原材料削減率 | 21年比25%削減 | 21年比27.1%削減 |
日本生協連2025年度SDGs取り組み方針
日本生協連ではコープSDGs 行動宣言や「生協の2030 環境・サステナビリティ政策」を基に、「責任ある調達」に関する基本方針等の各種政策や、「人権方針」を策定し、事業と活動を行っています。
「会員生協とともに組織全体でのSDGs 推進」、「人権に配慮した事業・活動の推進」、そして、コープSDGs 行動宣言の7つの柱に沿った取り組みを進め、人と社会の両面から持続可能な社会の実現に貢献します。
会員生協、組合員、他の協同組合とともに、日本生協連全体でSDGsを推進します
- 「サステナビリティ委員会」を設置し、温室効果ガス削減などの取り組みを加速させます
- 会員生協への情報提供や学習会開催、取り組み支援等を行い、生協全体でSDGsを推進します
- 「コープサステナブルアクション」に会員生協とともに取り組み、組合員・消費者の行動実践を支援します
- 2025年の「国際協同組合年」を契機とし、国内外の協同組合との連帯を深め、SDGsの推進に貢献します
「人権方針」に基づき、人権に配慮した事業と活動を推進し、人権デュー・ディリジェンスに取り組みます
- 当会の事業・活動における人権リスクについて、予防・軽減策を検討し、実施します
- 日本生協連「人権方針」に基づき、当会職員の人権に関する学習機会を設けます
- 会員生協が人権方針を策定する支援をします
具体的な方針
「コープSDGs行動宣言[PDF:959KB]」7つの柱に沿って、具体的な方針を定めました。
1
持続可能な生産と消費のために、
商品とくらしのあり方を見直していきます





- 2030年に向けた持続可能な調達目標の実現を進めます。
2
地球温暖化対策を推進し、
再生可能エネルギーを利用・普及します


- CO2削減目標の実現に向けた施策を進めます
- サプライチェーン全体でのCO2排出量の削減策を検討します
- 施設・物流におけるCO2排出量を削減します
3
世界から飢餓や貧困をなくし、
子どもたちを支援する活動を推進します





- 子どもの未来アクションの学び活動を拡大します
- コアノン「スマイルスクールプロジェクト」を継続します
- NGO・NPOや他企業等と連携して支援活動も進めます
4
核兵器廃絶と世界平和の
実現をめざす活動を推進します


- 「被爆・戦後80年」の節目に、創立宣言に掲げた「平和とよりよい生活のために」の理念に立ち返り、平和の取り組みを強化します
- 「2025年 わたしたちの平和宣言」をふまえ、広く社会に向けて、一人ひとりが平和について考え・話し合うことの大切さを発信していきます
- 組合員の平和への思いを大切にしながら、核兵器廃絶、被爆・戦争体験の継承の取り組みを推進します
5
ジェンダー平等(男女平等)と多様な人々が
共生できる社会づくりを推進します



- 媒体・販促物や商品の包材・仕様書などで適切な表現をします
- 多様性を認め合い、一人ひとりが能力を発揮できる制度や環境、組織風土の醸成を進めます
- 全国の生協でのDE&Iやジェンダー平等の推進を支援します
6
誰もが安心してくらし続けられる
地域社会づくりに参加します




- 「すくすく応援団」カタログを通じて「子どもの未来アクション」の活動を支援します
- 「どこよりも長く、そしてどこよりもきめ細くよりそって」をスローガンに、能登半島地震・奥能登豪雨災害の支援活動を継続します
7
健康づくりの取り組みを広げ、
福祉事業・助け合い活動を進めます


- 日本乳がんピンクリボン運動への寄付を継続します
- 健康な食生活に役立つ商品づくりを推進します