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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2023年07月27日

「節約と値上げ」の意識についてのアンケート調査
約61%が「ふだんの食事」を節約。昨年トップの「外食」より多い結果に
~商品の値上がりによって「デザート・スイーツ・アイス」等の
嗜好品の購入頻度を減らす傾向に~
~日用消耗品は価格の安さを重視する割合が増加。
約6割が「ティッシュペーパー」の低価格を求める~

 日本生協連は、この度組合員の「節約と値上げ」意識の調査結果を取りまとめましたのでご報告いたします。
 2022年度より本格化した物価高騰から1年以上経過していますが、日本生協連では今年度も様々な値上げが続くと見込み、組合員を対象とするWEBアンケート調査を実施しました。(調査期間:202359日~514日、有効回答数:3,278件)
 今回の調査では、昨年度調査からの変化の有無を確認し、値上げによる影響と、食の消費に関わる節約のポイントを明らかにします。

調査結果の主なトピック

■全体の95.1%が値上げによる家計の負担を実感(前回より3.7%増)。
 値上がりの影響についての質問では、「とても感じる」、「やや感じる」と回答した人の合計が95.1%となり、全年代で値上げによる家計の負担を実感している結果となりました。前回(22年11月)は、値上がりの影響を「やや感じる」と答えていた人は37.6%であったのに対し、今回は30.0%に減少しました。代わりに「とても感じる」人の割合が11.3%増えていることから、1年以上続く物価高騰に終わりは見えず、以前よりも値上げを実感している傾向が見られました。

■商品の値上がりにより、購入頻度や量が減ったものトップ3に「デザート・スイーツ・アイス」(31.3%)、「卵」(30.9%)、「菓子・おやつ」(29.6%)がランクイン。全体的に、安い商品に切り替えるよりも、購入頻度や量を減らす割合が多い。
 全体として、安い商品に切り替えるというより、購入頻度や量が減ったと回答する人が多いことがわかりました。「パン」と「菓子・おやつ」は「より安い商品に切り替えたもの」と「購入頻度や量が減ったもの」のどちらにもトップ5に入りました。

■全体の93.3%が日頃から節約を意識。特に20代は昨年に比べて節約の意識が高まった傾向。
 節約を「強く意識している」、「ある程度意識している」と回答した割合は全体で93.3%でした。20代で「あまり意識していない」人が前回より13.0%減少したのに対して、「ある程度意識している」人が14.4%増加したという結果から、若年層における節約の意識が高くなっています。節約を「全く意識していない」人は全年代で減少しています。

■家庭での節約は「ふだんの食事(食料品・菓子・飲料・テイクアウト)」が最も多く(60.9%)、前回から18.8%増加。「水道光熱費」についても節約意識が高まる結果に。
 家庭でどのような項目の節約を行ったか尋ねた結果、一番多かったのは「ふだんの食事」で、前回から18.8%増加し、60.9%でした。年代別にみても、全年代で大幅に増加しており、昨今の値上げの影響が感じられます。次に多かった節約項目は「外食」で、49.5%と、前回とほぼ横ばいです。続いて「水道光熱費」を節約していると回答した人は前回から14.9%増加の46.9%で、続く電気料金の値上げによる節約意識の上昇がみられます。

■日用消耗品を購入する際に価格の安さを重視する割合は全項目で増加。約6割が「ティッシュペーパー」と回答。
 日用消耗品を購入時に価格の安さを重視する項目を尋ねたところ、前回(22年11月)と比較するとすべての項目で割合が増加しています。1位は「ティッシュペーパー」(59.2%)、2位「トイレットペーパー」(56.3%)、3位「衣料用洗剤」(47.6%)と続きました。「ハンドソープ」や「歯ブラシ」は年代が下がるほど割合が高くなり、若年層は価格の安さを重視して購入することが多いと推測できます。反対に60・70代は、価格の安さを重視するものは全体と比較すると少ない傾向となりました。