2021年02月25日
組合員の新しいくらしの実現を目指す、生協の横断的な取り組み
「DX-CO・OPプロジェクト」本格始動
~3つのコンセプトと具体的施策を決定~
日本生協連は、コープ東北サンネット事業連合、コープデリ連合会、東海コープ事業連合と4者共同で組合員の新しいくらしの実現を目指す、生協の横断的な取り組み「DX-CO・OPプロジェクト」を推進するための3つのコンセプトと具体的施策を決定しましたのでお知らせいたします。
日本生協連は、2020年6月に採択した「2030年ビジョン」のひとつ、「生涯にわたる心ゆたかなくらし」に向けた具体的なテーマの中に、「ICTによる事業・活動でのデジタル変革の推進」を掲げています。日本生協連はこの取り組みを進めるため、昨年3月より、4者共同で生協のデジタルトランスフォーメーションを目指す「DX-CO・OPプロジェクト」に取り組んでまいりました。
このプロジェクトでは、3つの連合会が先行して実験に取り組み、成果が確認できた施策から順次、日本生協連を通じて全国の生協への導入を進めていきます。
「DX-CO・OPプロジェクト」 3つのコンセプトと具体的施策
本プロジェクトは、単なるシステムの開発導入にとどまらず、デジタルを活用した組合員の「あたらしいくらし」を実現します。また同時に、生協職員の働き方も変えていきます。
コンセプト 1:「家族との豊かな関係構築を支援するパートナー」
デジタル中心の生活者に向けた、あたらしいくらしの実現
献立を考えるところから、食材購入、調理、食事、後片付けといった一連の流れの中での不便さを解消し、時間的なゆとりを生み出すだけでなく、家事の習熟度にあった献立提案や自分に合った商品を探しやすくすることで、ゆとりあるくらしを実現します。
また、将来的には、事業横断的なID管理を行うことを目指します。これにより組合員は、一度お住まいの地域の生協などに加入すると、その後引っ越しをしたり共済・福祉・介護などのサービスに加入する場合でも、同じIDを引き継いで使えるため、脱退・再加入などの手続きが不要になります。
具体的施策 |
|
---|
※関係する2030年ビジョン:「(1)生涯にわたる心ゆたかなくらしを実現」
コンセプト 2:「流動的な地域共同体のプロデューサー」
店舗を拠点とし、趣味や関心でつながる地域の活発なコミュニケーションを後押し
SNSを活用することで、毎回同じ時間に固定のメンバーで集まるのではなく、好きな時間に興味のあるトピックを選んで集まれるような、流動的なつながりを地域で持つことを支援します。
さらに、組合員同士のつながりから、助けがほしい時に手を借りたり、自分の空いた時間に自分の能力を活かして手助けをしたりする仕組みを整えていきます。
具体的施策 |
|
---|
※関係する2030年ビジョン:「(2)安心してくらし続けられる地域社会」
コンセプト 3:「安心して生協のサービスを利用いただくためのサポーター」
配達コースの最適化と組合員へのサービス品質向上
配達コースを最適化するシステムを実現することで、なるべく効率的な配達を行い、職員の負担を減らします。また、配達担当の業務効率化を図るとともに、組合員との対話の時間を創出することで、組合員にとっても安心して宅配サービスを使い続けることができる環境を生み出します。
配達担当の力量に応じた作業指示とアドバイスを行う仕組みを提供することで、早期の能力向上と、サービス品質のムラを極力なくします。
具体的施策 |
|
---|
※関係する2030年ビジョン:「(4)組合員と生協で働く誰もが活き活きと輝く生協」