2019年09月30日
「わが家の電気・ガス料金しらべ」調査結果より
電力会社を「切り替えた」が23.8%と、電力自由化3年で大きく増加
~停電リスクは変わらないものの、約2割が電力会社選びで「停電の心配がないこと」を最重要視~
日本生協連では、電気小売事業の全面自由化から3年、都市ガス小売り事業自由化から2年を踏まえ、組合員が現在支払っている電気・ガス料金や電力会社の切り替え動向などを調査した「わが家の電気・ガス料金しらべ」(調査期間:2019年7月4日~15日、有効回答数:824)を取りまとめましたのでご報告いたします。
「わが家の電気・ガス料金しらべ」調査結果のトピックは以下の通りです。また調査詳細については、報告書をご覧ください。
調査結果のトピックス一覧
■電力会社を「切り替えた」が23.8%と電力自由化から3年で大きく増加。電力会社を選ぶ際に重視するのは「月々の料金が安いこと」が最多
電力自由化以降の電力会社・電気メニュー切り替え状況について質問したところ、「新しい電力会社に切り替えた」と回答した方は23.8%となり、2017年5月の調査時(「新しい電力会社に切り替えた」=11.7%、N=2,182)から大きく割合が増えました。なお、最も多い回答は「切り替える予定はない」で、57.0%でした。「切り替える予定はない」と回答した方に理由を聞いたところ、「切り替えてもメリットを感じない(料金が変わらないなど)から」が最多で47.7%との結果となりました。
さらに電力会社を選ぶ際に一番重視することとして、50.7%の方が「月々の料金が安いこと」と回答し、電力会社によって停電が発生する確率は変わらないものの、19.9%の方が「停電の心配がないこと」と回答しました。
■都市ガス会社を「切り替えた」は11.1%。都市ガス自由化自体を「知らない」は35.8%
都市ガス全面自由化以降の都市ガス会社・メニュー切り替え状況に関する質問に「新しいガス会社に切り替えた」と回答した方は11.1%と、2017年5月の調査時(「新しいガス会社に切り替えた」=4.6%、N=1,113)から割合が増えました。「切り替える予定はない」は63.6%で、その理由は「切り替えてもメリットを感じない(料金が変わらないなど)」が46.4%と最多になりました。また、都市ガス自由化について「知らない」と答えた方が35.8%となりました。
■LPガスの料金は都市ガスの料金を大きく上回る結果に。請求書や領収書の表記にばらつきも
都市ガスの1㎥あたりの料金は170円であるのに対し、LPガスは1㎥あたり313円と都市ガスを大きく上回るなど、LPガスの料金は依然として高い状態であることが分かりました。