ページ内を移動するためのリンクです

日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2019年09月26日

消費税増税 直前アンケート調査
キャッシュレス決済は高年収・若い世帯ほど関心が高い結果に。
30代子育て世帯の44.6%が二次元コード決済を「利用している(したい)」と回答
~消費税の使途に「年金制度」を望む声が最多。
30代子育て世帯の8割が「子育て支援」を期待~

 日本生協連と公益財団法人 生協総合研究所(略称:生協総研、理事長:中嶋康博)は、このたび共同で「消費税増税 直前アンケート調査」を実施し、その報告書を取りまとめましたので、ご報告いたします。今回は2019年9月2日~9月12日まで、日本生協連の「家計・くらしの調査」に登録しているモニターを対象にインターネットリサーチを実施し、940人の有効サンプルの集計結果を公開しました。

調査結果のトピックス一覧

【消費税増税対策】

■消費税増税対策では「全般的な節約」が53.0%と最多。次いで「買いだめ」「キャッシュレス決済の利用」「外食を控える」が続く

 「すでに行っている、あるいは今後行いたい消費税対策」では、「支出を増やさないため全般的に節約したい」が53.0%と最多、次いで「増税前に一部品目の買いだめをしている(29.9%)」「キャッシュレス決済の利用を始めた(始めたい)(29.0%)」「(軽減税率の対象外でもあるので)外食を控えたい(26.6%)」の順に多い結果になりました。

「買いだめをしている品目」名については、洗剤・トイレットペーパーなどの日用消耗品、化粧品、酒類といった回答が多く、「買い控えを予定している品目」名については、家電、外食、衣類、嗜好品といった回答が多く寄せられました。
 

【キャッシュレス決済手段の利用状況】

■キャッシュレス決済のうちスマホ二次元コード決済は、高年収世帯や若い世代ほど関心が高い結果に

 「キャッシュレス決済として利用している、今後利用したいもの」では、「クレジットカード」が88.5%と最多、次いで「電子マネー(交通系ICカードなど)(57.4%)」、「プリペイドカード(26.0%)」、「二次元コード(23.5%)」の順に多い結果になりました。年収別にみると、総じて800万円以上の利用割合が多く、400万円未満の利用割合が少なくなっています。年代別では、「二次元コード」は若い世代ほど関心が高くなっています。全体で構成比率の高い30・40代に特化して集計したところ、30代子育て世帯(夫婦と未婚の子の世帯)の44.6%が二次元コードを利用している(今後利用したい)と回答しています。

release190926_01_04.jpg

 

【消費税の使途として特に期待するもの】

■消費税の使途に社会保障制度の充実を望む声が過半数。30代子育て世帯の8割が「子育て支援」を期待

 消費税の使途として特に期待するものを聞いたところ、「年金制度を支えるために使ってほしい」が最多の61.4%となり、次いで「医療・介護制度を充実させるために使ってほしい(54.6%)」「子育て支援のために使ってほしい(52.6%)」が多く、社会保障制度への使途を期待する回答が目立ちました。30代の「夫婦と未婚の子」世帯では子育て支援への期待が83.8%と8割を超え、きわめて高くなっています。

 

【消費税増税、軽減税率の賛否】

■消費税率引き上げには6割弱が反対、軽減税率は賛否が分かれる結果に。軽減税率は「助かる」一方、「分かりづらい」との声も

 消費税率引き上げについては、「反対」「どちらかといえば反対」の合計が55.7%、「賛成」「どちらかといえば賛成」の合計が26.7%と、反対が賛成を大きく上回り、軽減税率については、賛成41.3%、反対37.6%と賛否が分かれました。「賛成」「どちらかといえば賛成」の理由に「飲食料品は生活必需品なので助かる」旨の回答がある一方、「反対」「どちらかといえば反対」の理由に「分かりづらい」「複雑すぎる」といった回答が多く見られました。

release190926_01_05.jpg

 

詳細データはこちら