2019年07月25日
子どもの貧困問題について地域で考え理解を深める
「子どもの未来アクション」プロジェクト、行政と初の連携
~日本生協連が作成した啓発テキストをもとに、埼玉県がオリジナルテキストを作成し県内で活用~
日本生協連は、子どもの貧困問題について地域で考え理解を深める「子どもの未来アクション」プロジェクトにおいて、行政では初となる埼玉県との連携を実現しました。これにより埼玉県は、日本生協連が作成した子どもの貧困問題啓発のためのテキストを一部改変し、埼玉県内の子どもの貧困に関するデータや取り組みを盛り込んだオリジナルテキスト「こどもたちの未来に向けて」を作成、同県の子どもの居場所づくり支援の事業で活用します。
日本生協連は2018年から、貧困をはじめとする子どもの問題を学び、考えることから、共感の輪を広げていく「子どもの未来アクション」プロジェクトに取り組んでいます。このたびの埼玉県との連携は、子どもの居場所づくり支援に取り組む埼玉県と同プロジェクトの方向性が合致したことで実現しました。
「子どもの未来アクション」プロジェクトでは、地域で子どもの貧困問題について理解を深めるため、講師(アンバサダー)が啓発テキストを使用した学習会を自主開催しています。
埼玉県との連携では、学習会参加者が、より身近な問題として捉えられるよう、使用する啓発テキストを一部改変し、埼玉県内の子どもの生活に関する調査や支援への取り組み、問い合わせ先などを記載した埼玉県版テキストが誕生しました。埼玉県ではこれを、県が主催するイベントのほか、市町村や社会福祉協議会などが開催する学習会で活用し、社会全体で子どもを育てる機運を醸成していきます。
現在、「子どもの未来アクション」プロジェクトでは、学習会を開催するアンバサダーは個人・団体含め365人となり、学習会参加者は2,403人を数えます(7/11時点)。日本生協連は今年度、全国5ヵ所(東京、福岡、宮城、愛媛、愛知)でアンバサダーを育成する講習会を実施し、2020年度末までにアンバサダーを1,000人、学習会参加者を10,000人に増やすことを目標としています。
日本生協連では、埼玉県との連携をきっかけとして、今後さまざまな団体や行政と協力しながら、子どもの貧困問題を地域で考え理解を深める「子どもの未来アクション」プロジェクトの取り組みを広げてまいります。