2019年03月20日
環境と社会に配慮した持続可能なブラックタイガーの調達を目指して
「ブラックタイガー養殖業改善協力金」を3月21日よりスタート
日本生協連は、ブラックタイガーの主な産地インドネシアにおける「スラウェシ島エビ養殖業改善プロジェクト」を支援する「ブラックタイガー養殖業改善協力金」(略称:エビ養殖業改善協力金)を2019年3月21日よりスタートします。本協力金は、2019年3月21日~2021年6月20日の期間、ブラックタイガーを使用したコープの対象商品を1点購入いただくごとに3円を積み立て、当プロジェクトに寄付するものです。
日本生協連はプライベートブランドであるコープ商品において、環境に配慮した持続可能な水産物の調達の拡大を進めています。「スラウェシ島エビ養殖業改善プロジェクト」は、日本生協連、WWFジャパン、WWFインドネシア、BOMAR社(コープ商品で扱うブラックタイガーの主力取引先)の4者が協働し、ブラックタイガーの主な産地であるインドネシア・スラウェシ島の養殖場において、環境と社会に配慮した持続可能な養殖業への転換を目指す取り組みです。(活動期間:2018年7月から3年間)
このたびスタートする「ブラックタイガー養殖業改善協力金」は、本プロジェクトの対象地域となるインドネシア・スラウェシ島の養殖池開発によって失われたマングローブの再生や生産者への研修などの費用に充てられます。
- ブラックタイガーを使用したコープ商品はすべて人工飼料の給餌・投薬を行わない"粗放養殖"で育てられた原料を使っています。包材に「粗放養殖マーク」がついている商品が本協力金の対象商品です。
日本生協連は、本プロジェクトで得られた持続可能な養殖業構築のための経験と知見を、今回の対象地以外のブラックタイガー調達先にも活かし、より良い養殖業への改善の取り組み拡大を進めてまいります。
「ブラックタイガー養殖業改善協力金」概要
- 期間:2019年3月21日~2021年6月20日
- 寄付方法:対象商品を1点お買い上げいただくごとに3円を寄付
- 寄付先:「スラウェシ島エビ養殖業改善プロジェクト」(窓口:WWFジャパン)
- 対象商品:ブラックタイガーを使用したコープ商品13品
- 本プロジェクトの対象養殖池で生産された原料を使用しているとは限りません。
- 商品の詳細はコープ商品サイトをご覧ください。
- 商品例
「スラウェシ島エビ養殖業改善プロジェクト」について
「スラウェシ島エビ養殖業改善プロジェクト」は、コープ商品で使用するブラックタイガーの主力取引先であるインドネシア企業BOMAR社(PT.Bogatama Marinusa / PT.BOMAR)、WWFジャパン、WWFインドネシア、日本生協連の4者協働で取り組むプロジェクトです。日本生協連はこのプロジェクトを通じて、環境と社会に配慮した責任ある養殖業への転換の取り組みを支援しています。
本プロジェクトの対象の養殖池があるインドネシア・スラウェシ島南部のピンラン県では、エビ養殖が地域住民の重要な生計手段となっています。養殖業が将来にわたって継続していくためには、養殖池を作るために伐採されたマングローブ林の再生をはじめ、生態系と生物多様性の保全、自然環境に配慮した養殖業への転換が必要です。
本プロジェクトでは、ASC(水産養殖管理協議会)の基準に基づいた養殖業への改善を支援し、対象の養殖池のブラックタイガーの「ASC認証※」取得を目指しています。
- ASC認証:環境と社会に配慮した責任ある養殖場で育てられた水産物に与えられる国際的な認証。
海の資源を守る日本生協連の取り組み
日本生協連は、2018年6月、「コープSDGs行動宣言」を採択しました。そのうちの1つとして掲げられた「持続可能な生産と消費のために、商品とくらしのあり方を見直していきます」に基づく具体的な取り組みとして、水産部門のコープ商品における「MSC認証※」と「ASC認証」の商品の供給金額構成比を2020年までに20%以上に引き上げることを目標としています。
- MSC認証:持続可能で適切に管理された漁業で獲られた水産物であることを認証する国際的な規準。