2017年10月31日
日本生協連は「RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)」 に加盟
~日本の流通業として初~
日本生活協同組合連合会は、持続可能な原材料の調達の取り組みの一つとして、2017年10月25日、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟しました。これは、日本の流通業として初です。
パーム油は、アブラヤシの果実から得られる植物油です。生産性が高く、世界の食糧需要の増加に貢献しており、食品・日用品・化粧品など、幅広い商品に使用されています。一方、気候変動への脅威、生物多様性の喪失、労働者や子どもの権利侵害など、多くの課題を抱えた状況で生産されているという現実があります。
日本生協連では環境に配慮したパーム油の調達が大きな課題と認識されてきている中で、RSPO認証油の調達・利用を通じ、環境への影響低減や持続可能な社会づくりに貢献できると考え、このたび加盟(申請)することといたしました。
日本生協連はRSPO加盟にあたり、次の3点をコミットメントとして取り組みます。
- 日本生協連のコミットメント
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日本生協連は、持続可能なパーム油調達の一環としてRSPOに加盟し、認証パーム油の調達を行います。
(1)2017年度中に、コープ商品(プライベートプランド)のうち、すべての食品についてB&C(ブックアンドクレーム)により認証パーム油への切り替えを進めます。
(2)2018年度中に、MB(マスバランス)認証パーム油を使用したせっけん、化粧品の供給を開始します。
(3)2020年までに、コープ商品(プライベートプランド)全体について、B&C (ブックアンドクレーム) 、MB(マスバランス)方式により認証パーム油への切り替えを進めます。
■RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)とは
RSPO:Roundtable on Sustainable Palm Oilの略称。
環境配慮した持続可能なパーム油を求める世界的な声の高まりに応え、パーム油生産業、小売業、環境NGOなど、7つの関係団体が中心となり2004年に設立された非営利組織。
世界的に信頼される認証基準の策定とステークホルダーの参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利用を促進することを目的としています。
現在世界の加盟数は約3,500団体、日本では約70団体。日本生協連の子会社コープクリーンも2006年に加盟しています。
日本生協連は、今後も持続可能なパーム油の使用をはじめ、環境・地域・社会・人に配慮した商品開発を進め、会員生協・組合員とともにエシカル消費の取り組み拡大に努めてまいります。