2016年10月25日
-生協の「子育てひろば」活動-
全国527カ所で開催 15万6,366組の親子が参加
~生協の子育てひろば活動および子育て支援実態調査より~
日本生協連は、全国72生協の協力のもと2015年度の生協の子育てひろば活動および子育て支援実態を取りまとめましたので、その概要についてご案内申し上げます。
「子育てひろば」は、2015年4月に施行の「子ども・子育て支援新制度」により、地域における子育て支援事業のひとつと位置付けられたことから全国で設置が進んでいます。生協においても全国で58生協が取り組み、開催箇所、参加組数ともに2007年の調査開始から8年連続で増加しています。また昨今、社会問題としてその対策が急務となっている「子どもの貧困」問題については、全国26生協が「フードバンク」「子ども食堂への食材提供」などの活動を通じて支援に取り組んでいます。以下、当調査による全国の生協の支援活動概要となります。
【子育てひろば活動のまとめ】
- 2015年度、「子育てひろば」を実施している生協は58生協。そのうち7生協が新制度に基づく地域子育て支援拠点事業による行政の委託を受けた活動を実施しています。
- 開催箇所527カ所(前年比111.4%)、参加組数15万6,366組(同102.4%)はともに調査を開始した2007年から8年連続で増加しています。
- スタッフのべ活動人数*は37,660人(前年比104.4%)と増加したものの、スタッフ数は2,462人(同97.6%)と微減。今後の支援継続のため人材の確保がひとつの課題となっています。
*スタッフのべ活動人数:個々スタッフの人数に実際に活動した回数を掛けた数値。
【保育所のまとめ】
- 回答中、保育所を運営している生協は13生協(保育所数25カ所)。また今後の予定として「保育所の設置を検討している」との回答が7生協からありました。
【子どもの貧困問題への取り組み状況】
- 「子どもの貧困」問題に取り組んでいると回答した生協は26生協にのぼりました。各生協の取り組みとして「フードバンク(15生協)」「子ども食堂への食材提供(12生協)」「学習支援の場の提供(5生協)」などがあげられました。また、若者支援として「奨学金問題」の署名活動に取り組む生協もありました。
また、日本生協連においても今年度「子どもの貧困に関する研究会」を設置。当問題について、生協としてできる支援のあり方を検討し、2017年春に提言として取りまとめる予定です。
日本生協連では、全ての子どもに幸せな未来が訪れることを願い、引き続き子育て支援活動に取り組んで参ります。