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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2023年03月20日

「2022年度 子どもの未来アクションフォーラム」を開催しました

 日本生協連は2023年3月7日、「2022年度 子どもの未来アクションフォーラム」をオンラインで開催しました。

 2023年4月で6年目を迎える「子どもの未来アクション」は、貧困をはじめとする子どもの問題を学び、考えることから、共感の輪を広げていく運動です。

 このフォーラムでは、「子どもの未来アクション」の主旨に賛同し、各地で学習活動を進める「子どもの未来アンバサダー」が、子どもの貧困問題の解決を目指して続けている活動事例を紹介し、また、登壇者らによるトークセッションで、子どもの貧困の現状や課題について認識を深めました。

 第1部では、日本生協連からこれまでの取り組みのまとめを報告した後、社会福祉士・保育士であり内閣官房こども政策参与の辻由起子さんから「『こども家庭庁』とこどもまんなか社会の実現にむけて」と題して基調講演が行われました。

 辻さんは、ご自身の体験を交えながら、子どもの問題の解決に取り組むことがすべての世代の課題の解決につながること、精神的自立(社会と適切につながること)の大切さ、など多岐にわたる視点から、支援活動の実態と課題について話しました。

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内閣官房こども政策参与 辻由起子さん

 その後、深堀テーマとして、公益財団法人あすのば代表理事 小河光治さんから「こどものアドボカシー・こどもの権利」について、一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会代表理事 持田恭子さんからは「ヤングケアラー」について報告がありました。

 小河さんからは、「こども基本法」の制定に際し、大人の顔色をうかがわずに率直に子どもの本音を聞く体制づくりと、すべての子どもたちへの支援拡充と困難を抱える子どもにはより手厚い支援を提供することの重要性について話がされました。

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公益財団法人あすのば代表理事 小河光治さん

 持田さんは、支援を行っているヤングケアラーの実態について、ケアラーである子ども自身の話を聴くことが大切であり、私たちには社会みんなで子どもを育て、子どもを希望に向かわせる責任があると述べました。

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一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会代表理事 持田恭子さん

 

 第2部では、ファシリテーターとして、NPO法人新座子育てネットワーク 代表理事の坂本純子さんを迎え、アンバサダーによるトークセッション「『私たち』に何ができるのか アンバサダーの活動事例から『アクション』を考える」が開かれ、NPO法人や子ども食堂、生協からアンバサダーの方々がそれぞれ活動報告をし、意見を交わしました。

 トークセッションの最後に、いばらきコープの全体区分理事 笠井常子さんからは、「組合員活動として今この活動に踏み出せていない方たちを仲間として迎え入れ、無理なく自分も楽しんで活動していきたい」、里親子支援機関えがおの牧野博子さんからは、「里親子のことをもっと知ってもらい、サポートしてくれる人が一人でも増えてほしい。子どもの輝かしい未来のために力を注ぎたい」、長崎村こどもクラブこあじろの峰亜弓さんからは、「愛があるからこそ、ここにこんなにたくさんの方が集まっているのだと思う。日本もまだ捨てたものではないと思った」と、抱負や感想が述べられました。

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アンバサダーによるトークセッションの様子
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参加者で記念撮影

 日本生協連は助け合いの組織として、他団体と協力しながら子どもの貧困問題について積極的に取り組んでまいります。