2017年03月06日
「2016年度 環境事業研究・交流会」を開催しました
2017年3月1日~2日、日本生協連は、全国の生協の役職員53人の参加のもと「2016年度 環境事業研究・交流会」を東京で開催し、全国の生協や企業の先進的な取り組みを学び、交流を深めました。
会場の様子
初日1日の第1部は、「温室効果ガスの削減について」をテーマに4名が登壇しました。初めに日本生協連の新良貴泰夫より、「生協の2030年に向けた温室効果ガス削減目標の設定について」との題で、目標設定にあたって重視する国内外の動向や、今後生協が2030年に向けた削減計画を具体化していくうえで参照する目標水準について報告しました。
次に、パルシステム連合会の金古充弘様から、「エネルギーデータ収集管理ソフト『まるちーず』の導入」と題して、グループ内のエネルギー使用量を適切に管理・把握し、さらなる温室効果ガス削減につなげるために、専用管理ソフト『まるちーず』を導入した事例について報告がありました。
続いて、ならコープの辻本善郎様から、「ならコープのエネルギーの取り組みと再エネ協同基金創設」と題して、太陽光発電設備などのエネルギーを「つくる」取り組み、事業所で進めているエネルギーを「減らす」取り組みと、2017年4月から供給を始める「ならコープでんき」などについて報告がありました。
続いて、株式会社ファイナルゲートの牧之段伸也様から、複数の生協で実際に省エネ支援を行った経験をふまえ、「生協における地球温暖化対策の取り組み~省エネによる温室効果ガス削減アプローチ~」と題して、省エネに関する基本的な考え方や実践例について報告がありました。
第2部は、「サプライチェーンにおける環境社会配慮の推進に向けて」をテーマに、先進企業の事例を学びました。初めに、味の素株式会社の杉本信幸様から、「サプライチェーンにおける環境社会配慮の推進」と題して、地球環境と社会の課題を踏まえて、事業の持続的な発展のための社会的価値と経済的価値を同時に創出する取り組みについてお話いただきました。
次に、イオン株式会社の椛島裕美枝様から「イオンの環境の取り組み」と題して、イオンが取り組むオーガニック商品や店舗の展開、海産物や木材の環境社会影響の管理などについてお話いただきました。
続いて、花王株式会社の濱良典様から、「持続可能なパーム油の調達」と題して、食品、日用品に広く使われているパーム油の持続可能な調達を推進するための基本方針・ガイドラインと、事業活動全体を通じたサプライチェーンにおける人権対応についてお話いただきました。
翌2日には、「電力」「調達」「3R」「CO2」「組合員・地域」の5つの分科会で、実践報告をもとに論議を深めました。