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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2017年03月02日

「感謝のつどい~ありがとう熊本支援」を開催しました

 熊本県生活協同組合連合会は、2017年2月27日、熊本県内において「感謝のつどい~ありがとう熊本支援」を開催しました。

 2016年4月の熊本地震の発災以降、熊本県生協連は、全国の生協・団体とともに支援物資の提供や高齢者・障がい者支援、炊き出し・引越し支援などの取り組みを行ってきました。この間の支援に対する感謝の意を表明するとともに、今後の復興に向けた思いを共有することを目的に開催し、全国の生協や関連団体などから62団体135人が参加しました。

 主催者あいさつに立った熊本県生協連 吉永 章 代表理事・会長理事は、この間、全国の生協から寄せられた支援に対する感謝を述べるとともに、熊本県生協連およびその会員生協では、被災された方々のくらしに寄り添う支援を継続していくため、今後も熊本の復興を見守っていただきたいと呼びかけました。

 第一部は、被災地からの報告から始まりました。初めに、熊本市社会福祉協議会 事務局長 中川奈穂子さんから「熊本市災害ボランティアセンターを運営して」と題し、社会福祉協議会(社協)における震災後の活動内容を紹介いただくとともに、社協と生協との連携内容についてお話いただきました。

announce_170302_01_01.jpg主催者あいさつをする熊本県生協連 吉永代表理事・会長理事 
announce_170302_01_02.jpg報告する中川さん

 次に、熊本県高齢者障害者福祉生活協同組合 小出照幸 代表理事専務から「つながりが支えてくれた福祉避難所」と題し、発災時、高齢者や障がい者が安心して過ごせる福祉避難所の必要性を痛感し、開設に向け奔走されたこと、福祉避難所での支援では、在宅生活でも役立つような栄養に関する勉強会を開いたり、夕食だけでも手作りの食事を提供する工夫を重ねたことなどをお話されました。

 次に、熊本県生協連 大谷信博 専務理事は「熊本地震と生協の対応」と題し、自身の被災経験を紹介されるとともに、熊本県生協連と生協くまもとで「合同災害対策本部」を設置するにあたり、過去の震災経験を踏まえた基本方針をもとに活動を開始したことについて報告しました。 

announce_170302_01_03.jpg報告する熊本県高齢者障害者福祉生協 小出 代表理事専務 
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報告する熊本県生協連 大谷 専務理事

 

 続いて、「震災を通して感じたこと、忘れてはならないこと」と題してリレートークが行われました。益城町社会福祉協議会、西原村社会福祉協議会、みやぎ生活協同組合、エフコープ生活協同組合、熊本県労働者共済生活協同組合、グリーンコープ生活協同組合くまもと、生活協同組合くまもとから発言があり、地域での絆づくりが重要であることや、支援者のための支援の必要性、炊き出し支援の取り組みを報告しました。

 
announce_170302_01_05.jpgリレートークで手遊び体験をする様子

 第二部 は、熊本県 健康福祉部 健康福祉政策課 福祉のまちづくり室 室長 木村忠治さんから「熊本地震に見る災害ボランティアの役割と期待されること」と題して基調講演がありました。災害対応のなかで、評価できる点と課題が生じた点について行政の立場から述べられたうえで、発災当初に災害ボランティアの受入れと連携を強化するために目指すべき方向性をお話されました。

 続いて、パネルディスカッションでは益城町役場、災害ボランティア活動支援プロジェクト会議、日本医療福祉生活協同組合連合会、グリーンコープ生協くまもと、生活協同組合くまもとからパネラーが登壇し、「大規模災害における生協の役割と連携のあり方」と題してそれぞれが意見を述べました。発災時に連携するには、常日頃からの関係づくりや、地域で顔の見える活動を行っておくことが肝要であることなど発言がありました。 

announce_170302_01_06.jpg報告する木村さん  
announce_170302_01_07.jpgパネルディスカッションの様子

 

 懇親会では、蒲島 郁夫 熊本県知事から来賓あいさつとして、全国の生協から寄せられた支援に感謝を述べられるとともに、8月に策定した復旧・復興プランに基づき、感謝の気持ちを持って取り組んでいきたいとお話いただきました。 

announce_170302_01_08.jpg熊本県PRマスコットキャラクターであるくまモンも、蒲島県知事と一緒に登場しました 
announce_170302_01_09.jpg集合写真

 全国の生協は、これからも地域のさまざまな皆さまと連携しながら、復興支援活動や震災を忘れない取り組みを進めてまいります。