2016年08月12日
2016ピースアクションinヒロシマを開催しました
2016年8月4日~6日の3日間、日本生協連と広島県生協連の共催で「2016ピースアクションinヒロシマ」を開催し、全国61の生協から1,200人が参加しました。
被爆から71年の今年は、「ヒロシマの心を次世代のあなたへ~学び、知り、考える~」をテーマに、被爆体験の継承と平和な世界の創造に向け、若い世代に平和活動を広げることを目指して企画しました。
虹のひろば
8月5日午後、広島県立総合体育館グリーンアリーナで、「虹のひろば」を開催しました。第1部「虹のステージ」は、広島文教女子大学付属高校の和太鼓部「文教太鼓 葵」による力強い演奏で幕を開けました。
広島市の松井一實市長のごあいさつでは、「核兵器も戦争もない平和な世界の実現のために、一緒に考え、行動しよう」とのお話がありました。日本生協連専務理事 和田寿昭は、「被爆者の思いをしっかりと受け止めて、平和のために努力していきたい。虹のひろばを平和とは何か、一人ひとりが考えるきっかけにしてほしい」と述べました。
その後、若者からのリレーメッセージと題して、広島市立基町高校の生徒が被爆体験者からの聞き取りで制作した「原爆の絵」の紹介や、広島県立福山工業高校の生徒が被爆者からの聞き取りをもとにして、原爆投下前後の広島をコンピューターグラフィックスで復元した映像の上映など、作品を通した平和への想いの発信がありました。
第2部「みんなのひろば」では、全国の生協で行われている平和・国際交流活動の展示や、平和に関する歌を皆で歌う「うたごえコーナー」などが設けられました。
最後に、二度と広島や長崎のような悲惨な出来事が起きないように平和を願い、「虹のひろば合唱団」による平和のうたの合唱で締めくくられました。
分科会
8月4日~6日の期間中、合計16の分科会を実施しました。平和記念公園の遺構や慰霊碑などを見学する碑めぐりは、「平和記念公園内コース」、「大学生による碑めぐりガイド」など7コースを実施しました。
「2016子ども平和会議」は、未来を担う子どもたちが、平和について考えるきっかけづくりとして企画しました。全国の子どもたちが、事前に地元で学んできた被爆・戦争体験談をもとに「世界から争いをなくすためには」をテーマに話し合い、平和へのアピール「学んだことを家族や友人に伝え、今後も平和が続くように、ともに助け合い手をつなぎ合って、明るい未来を築いていきたい」をまとめ、虹のひろばで発表しました。
ほかにも、被爆者からお話を聴く「被爆の証言」や、「川から見る被爆の実相」などを実施しました。分科会全体の参加者は、16分科会で、のべ約1,000人でした。
日本生協連と全国の生協は、「ピースアクション」などの平和の取り組みを通じて、核兵器の廃絶と、平和な社会の実現を目指します。