2013年05月07日
いわて生協が、2年間の復興支援に感謝する「感謝のつどい」を開催しました
2013年4月27日、いわて生協は、震災から2年間の支援に感謝する「感謝のつどい」を盛岡市内で開催しました。
はじめに、いわて生協の飯塚明彦理事長から「震災復興2カ年計画を策定して取り組んできました。皆さまからのご支援で被災地支援を継続することができましたし、年度決算も再建も黒字で終わらせることができました。感謝の念に堪えません」と御礼の言葉がありました。
続いて日本生協連の山内明子 執行役員・組織推進本部長から、大きな被害を受けた地域に寄り添い続けるいわて生協の支援活動などに触れ、生協がその地でできることを示していただいたことへの感謝を述べました。
次 いで、いわて生協の菊地靖専務理事より「いわて生協のこの2年間の復興支援の取り組みと被災地の現状」と題した報告がありました。組合員による炊き出し、 ふれあいサロン、移動店舗などを通して被災地に寄り添った支援を続けていることと、困難が続く被災地の現状が語られました。
いわて生協 阿部慎二常務理事からは、日本生協連を通じて全国の生協に支援を呼びかけている「復興支援商品」について案内がありました。田老町漁協の真崎わかめ、赤武 酒造の日本酒、地場の水産加工品など、どれも復興への強い思いを感じさせる商品です。「これらは量もある程度確保できるので、宅配の企画でも取り扱ってい ただけます。真崎わかめは2年目の収穫が終わりましたが、風評被害などで昨年の収穫分がまだ残っており、今年に入ってからは価格が低下するなど大変苦労し ています。ぜひ皆さんの協力をお願いします」と呼びかけがありました。
大槌町で被災した赤武酒造の古舘秀峰社長は、一時は酒造りを止め ようと思ったが、人との縁を契機に盛岡に移転して再び立ち上がる決意をしたこと、伝統の酒「浜娘」を復活させたことなどを淡々と話され、参加者の胸を打ち ました。一男二女の父である古舘社長は、「浜娘を三女と思って育て、皆さまのところへ届けていきたい」と決意の言葉で締めくくりました。
「つどい」参加者は翌日、沿岸部の宮古市を訪問し、復活に向けて頑張っている田老町漁協をはじめとする地元の方々と交流しました。