コープふくしまの親子が放射性物質検査を体験しました!〜日本生協連
2018年5月 1日
2018年3月24日、コープふくしまの組合員親子4組と理事、職員の計12人が、埼玉県蕨市にある日本生協連商品検査センターを訪問し、「放射性物質検査の見学・実習・交流会」に参加しました。参加された組合員は、2011年から全国の会員生協と日本生協連が取り組んでいる、「家庭の食事からの放射性物質摂取量調査」に協力してくださった方々です。
自分たちが参加した調査が、どのように検査されていたのか?放射性物質は、どうやって測っているのか?
説明を聞いて、自分たちの目で見て、体験しました。
放射性物質を正しく測定するためには、検体を均一にすることが大切です。
「家庭の食事からの放射性物質摂取量調査」では、冷凍で送られてきた食事を解凍後、大型のミキサーにかけて均一になるまで混ぜて、容器に詰めることを学びました。
検査体験では、組合員親子が自宅から持参した、水道水、たまねぎ、白菜、あんぽ柿(渋柿を硫黄でいぶした干し柿)を使って、実際に放射性物質検査を行いました。
たまねぎを細かく刻みます。
容器に隙間なく詰めて、重量を測ったら準備は完了です。
食品を詰めた容器を「ゲルマニウム半導体検出器」にセットして測定します。自然放射線を遮断するため、鉛でできた重いドアを閉めて、パソコンを使って計測を開始します。
測定の結果、検出限界以上の放射性セシウムは検出されませんでした。
参加者からの感想
・私たちの普段の安全はここで守られていることを実感しました。放射能の心配もありますが、農薬や添加物、アレルギーの問題もあり、毎日それらと向き合って下さっているセンターの皆様のご苦労が感じられました。
・子どもたちも一緒に参加し、検査の一部を体験したことにより、子どもも食の安全性に関心を持つ大切なきっかけとなったと思います。
・放射能問題は子どもたちが大人になる頃、どのように取り上げられているかわかりませんが、安心、安全が当たり前の生活環境の中で本当の安心、安全を見る目を身につけてほしいと思い、子どもと話し合うよいきっかけとなりました。
「家庭の食事からの放射性物質摂取量調査」は、全国の生協の組合員の協力を得て7年間継続して取り組んでいます。この調査は、食事に含まれる放射性セシウムの量の把握と現状の正しい理解の促進を目的としています。2017年度は18都県234サンプルで実施し、全てのサンプルで検出限界以上の放射性セシウムは検出されませんでした。詳しくは日本生協連のWebサイトをご覧下さい。