「福島スタディツアー 福島の今を見て、感じよう2015」を開催しました〜パルシステム埼玉
2015年11月 4日
2015年10月8日(木)、パルシステム埼玉役職員OB会「埼玉ぱるとも会」は、福島スタディツアーを開催し、
24名が参加しました。
2011年3月11日に起こった東日本大震災の津波と原発事故から4年半以上経過し、今では報道も減少して
被災地の様子もわかりにくくなっています。
あの日を忘れてはならないという思いで、被災地を巡るスタディツアーを行なっています。
訪れたのは、福島第一原発から約20km圏内の富岡町、楢葉町、広野町。
いわき市を中心に東日本大震災の被災者への復興支援事業や、子育て、障がい者支援事業を行なっている
『NPO法人ふよう土2100』里見喜生理事長のガイドのもと、パルシステム福島の和田佳代子顧問にご協力いただきながら
現地を視察しました。
楢葉町は生活圏の除染が終わり、電気や水道も復旧して生活できるようになったため、
9月5日に避難指示が解除されました。町民7400人のうち一部住民が帰還しているそうです。
富岡町は依然として居住制限区域になっており、津波や地震の被害に遭ったまま全域がほぼ無人の状態で、
新興住宅街の新しい家々には住人がいないまま4年半が過ぎました
いわき市の最北端にある久之浜町の商店街は、震災で壊滅的状況となりましたが、
住民が生活用品をそろえることができるようにと、わずか半年後に久之浜第一小学校敷地内に
仮設店舗「浜風商店街」をオープンしました。
商店街におじゃますると、お店の方が当時の写真を指差しながら震災からこれまでを振り返って話してくれました。
福島県内には今も約12万人の方々が避難生活を送っています。
避難所では活動の場が無く引きこもる人が増えており、引越した先でも地域になじめないなど、
人と人、人と土地のつながりが失われることでコミュニティが弱まっているとのことです。
ツアー中、参加者から驚き、ため息、憤りなどまざまな声が聞かれました。
学校の休みを利用してお母さんと一緒に参加していた高校生は
「見て初めてわかることがたくさんあった。とても充実したツアーで参加してよかった。まわりのみんなにも参加してほしいと伝えたい」
と感想を聞かせてくれました。
埼玉ぱるとも会では、震災の記憶を風化させないためにも継続して被災地ツアーを行なってまいります。