被災生産者・メーカー復興レポート②〜田老町漁協(岩手県宮古市)

2013年8月 9日

厳しい状況の中で、漁業と地域の復興に向け懸命に努力

岩手県宮古市の市街地から北へ約15km、巨大な防潮堤で知られた田老地区も、
東日本大震災の津波被害を免れることはできませんでした。
この地にある田老町漁協では、漁船や水産加工場、わかめ養殖施設などが、
壊滅的な被害を受けました。

しかし、組合員が力を合わせ、被災直後から事業を立て直しに取り組み、
秋には439台のワカメの養殖施設を完成させることができました。
また、加工施設の再建も進め(写真は、漁港のそばに建てられた仮工場の様子)、
2012年春には例年の約7割に当たる養殖ワカメを出荷することができました。

事業を早急に再開できた理由の1つに、生協とのつながりがありました。
1975年から、「産直真崎わかめ」を供給してきた、いわて生協をはじめ、
全国の生協からのさまざまな支援が復興を後押ししました。

田老町漁協では、2014年に新しい工場の稼働を予定しています。
しかし、生産者や取引先が減るなど、深刻な問題も抱えています。
また、町の復興も遅れており、震災で人口の減少と高齢化が加速する中、
田老町漁協では、漁業と地域復興の取り組みが進められています。

仮設工場での塩蔵ワカメづくり_田老漁協s.jpg

田老町漁協の復興への取り組み詳細(文・山本明文 pdf・A4版9ページ)は、こちら