被災生産者・メーカー復興レポート①〜赤武酒造(岩手県大槌町)

2013年7月29日

大槌町に戻るその日のために、新たな地で清酒「浜娘」を育てる

東北地方の生協で長らく愛されてきた清酒「CO・OP虹の宴」や「CO・OPみりん」。
その製造元、赤武酒造(岩手県大槌町)も、津波で酒蔵や工場の全てを失いました。

社長の古館秀峰さんは、家族との再開を喜んだのもつかの間、仕事への気力を失い、
何もできない日々を過ごしたそうです。
しかし、これまで自社製品を愛用してくれた人たちのために会社の再建を決意し、
内陸の盛岡市へと向かいました。

この地に仮設の工場を得ると、2011年7月、リキュールの製造を開始。
さらに市内の酒蔵を借りて、待ち望んでいた清酒「浜娘」を復活させました(写真)。
そして2013年6月には、ついに盛岡市内で新しい酒蔵と工場を竣工。
古館社長は今、事業再開を助けてくれた人たちへの感謝の思いと、創る喜びを実感しながら、
「いつか大槌で、また酒造りを」と、決意も新たに仕事に取り組んでいます。

赤武酒造の古館社長.jpg

写真提供:赤武酒造

赤武酒造の復興への取り組み詳細(文・山本明文 pdf・A4版6ページ)は、こちら