コープふくしま・住宅部除染チーム〜除染の道のりは一歩一歩、しかし線量は確実に下げられる

2012年9月 6日

◇正しく測定して、原因を突き止めることが重要

2012年7月19日〜26日、コープふくしま住宅部除染チームが、福島県福島市にある大原綜合病院エンゼル保育所で除染作業を行いました。
この保育所では、すでに行政による土の入れ替えなどの除染が行われているのですが、「さらに線量を下げることで、保護者の皆さんが安心して子どもを預けられるようにしたい」と、保育所からコープふくしまへ除染の依頼がありました。

一度除染済みの場所の線量をさらに下げるのは、難しいといわれます。しかし、除染チームリーダー・ 菅原一志(すがわら かずし)さんは、「正しく、数多くの地点を測って、放射線量の高い場所を突き止めることが大切。そうすることによって、除染の方法は明確になり、確実に線量は下げられます」と話します。どこに原因があるかを推定するには、その手がかりがあればあるほど精度は高くなります。

除染にあたっては、2種類の機器を使って、「空間線量率」と「表面汚染」を測ります。ある地点の「空間線量率」が高い場合、次にその原因となる放射性物質はどこに多く付着しているのか見極めるため、「表面汚染」を測定します。
測定→原因の推定→除去→測定。除染は地道な作業の繰り返しです。しかし、その結果は、保育所に立てられたモニタリングポストの値にはっきり表れました。