年賀寄付金を活用し被災地に車両8台を寄贈しました(パルシステム連合会)

2011年12月19日

 パルシステム連合会は「年賀寄付金」を活用し、12月9日被災地の宮城県南三陸町に車両8台を寄贈しました。買い物にも行けない仮設住宅地の方たちへのサポートやまち興しに役立てます。

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 寄贈車両をバックに贈呈式が行われました。(右:パルシステム連合会運営本部長 渋澤温之執行役員 左:南三陸志津川福興名店街運営組合 及川善祐組合長)

■生活支援から生活環境支援へ

 東日本大震災および東京電力福島第1原子力発電所の事故で被害を受けた地域の復興を支援するため、パルシステム連合会では発災当初から炊き出しや「震災復興基金」の創設、活用など、さまざまな支援活動を展開しています。

 津波の被害にあった地域では、施設や車両が流されました。また、自宅から離れた地域への避難を余儀なくされているみなさんは、不慣れな地域のなかで経済的な自立を迫られている状況にあります。地域の生協やNPOでは、生活支援とともに生活環境を整える支援活動に取り組んでいます。

 ■地域経済の活性化にも期待

 パルシステム連合会は年賀寄付金を活用し、12月9日被災地の宮城県南三陸町に車両8台を寄贈しました。現在、56ヶ所にも小規模分散した仮設住宅団地は、多くは不便な高台などにあり、買い物に通うにも不便な「買い物難民街」となっています。

 今回の車両提供は、来年1月に建設予定の「仮設商店街(南三陸復興名店商店街)」とこの「買い物難民街」とを結び、買い物支援や物資の輸送などに活用されます。さらにはここから新たな雇用を生み、地域経済の活性化へと繋がっていくことが期待されます。

■仮設商店街の建設で賑わいを取り戻す

 津波により壊滅状態になった南三陸町の平野部に、前述のとおり来年1月「仮設商店街(南三陸復興名店商店街)」が建設されます。入居予定は35店。テント村ではなく、1店当たりプレハブ数棟を組んだ本格店舗の街です。

 仮設商店街では「まずはにぎわいを取り戻そう」と、4月から復興のシンボルとなる市「福興市」を開催し続けています。車両提供は、南三陸志津川福興名店街運営組合の及川善祐組合長や実行委員会のみなさんが中心となり、パルシステムの協力で実現しました。

 ■年賀寄付金を活用しました

 今回パルシステムが活用した「年賀寄付金」とは寄付金付き年賀葉書や切手で得た収入のことで、郵便事業株式会社が預かり、非常災害救助・青少年の健全育成・地球環境保全等まで対象事業を拡大しながら、総務大臣の認可を経て配分を行い、社会の発展に大きく貢献しているものです。

 平成23年度年賀寄付金配分においては、「東日本大震災」の被害が甚大かつ広域に及ぶため、被災者救助の緊急性を踏まえて、同寄付金の一部を被災者救助にあてることとなり、緊急に再公募が実施されました。再公募に係る寄付金は、特に「東日本大震災」の発生による被災者の救助・支援を目的とする事業に配分され、被災者のために役立てられます。

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寄贈した車両の背面

 

詳細は、パルシステムのホームページをご覧ください。