いわて生協・組合員理事さんからのお便り

2011年11月 8日

いわて生協 宮古コープ理事
香木 みき子さん

〜『協同の力』で、寄り添い、支え合い、長い道のりを一歩一歩乗り越えていきたいと思います〜

◇震災から7カ月経った、現在の宮古市は

現在の宮古市は「震災から7カ月しかたっていないのか」と思うほど、外見は復興が進み、震災前と全く同じとまではいきませんが、宮古の街が戻ってきました。
がれきは早い段階で片づけられ、一カ所に集められています。そのがれきの山を見るたびに、津波の脅威を思い知らされます。
市内の公園はほとんどが仮設住宅になり、避難所よりも仮設住宅の方が被災者の方は落ち着けると思いますが、これから来る東北の冬の厳しさを思うと、何かできることはないかと考えさせられます。

今まで閉まっていたお店の再開や、プレハブで再開しているお店も見られ、もう一度やり直そうという強い気持ちが伝わってきます。しかし、やはりすべてが元通りとはいきません。7カ月たった今でも稼働していない信号、つながっていない線路、明かりの少ない夜……。そして、被害の大きかった地域は、私の実家もですが、家の基礎だけが残った何もない平地になっています。

震災後、いわて生協の店舗は利用客数が増えましたし、宅配も仮設住宅の方の新規加入が増えて、利用は前年を上回っている状態です。それは、震災後すぐに、全国の生協による炊き出し応援、移動販売、物資支援、共済などあたたかい支援があったおかげだと感謝しています。