産地へ力を合わせて
2011年10月27日
10月8日(土)、京都生協のボランティア隊が宮城県南三陸町の志津川で土のう作り・炊き出し支援のボランティアを行いました。
京都生協のボランティア隊がこの地を訪れるのは3回目です。以前レポートした6月の活動のふりかえりの話し合いで、これからの支援のあり方として、いろいろなところに顔を出すのではなく、志津川に関わり続け、復興を共に進めようと決めたのです。
また、もっと参加しやすい形にということで、前回から、サッカーのサポーターさながらに、金曜夜に京都出発、土曜活動、日曜朝に京都到着のバス車中2泊の弾丸ツアーとして取り組んでいます。今回は京都生協の組合員・職員・パート・アルバイトとその家族、取引先など総勢41名が参加しました。
先遣隊が南三陸町に入ったのは10月7日の金曜日。すっかり懇意となった漁協のメンバーと再会を喜びつつ、翌日の活動内容や場所などを確認しました。今回はワカメの養殖に必要なワカメ棚の土のうを作る活動です。
◆先遣隊の到着した漁港。ガレキが撤去されると、津波があらゆるものを押し流してしまったことが強調されます。
7日夜8時、京都を出発した本隊は、途中高速道路の工事に巻き込まれ14時間をかけて、予定より2時間遅れの午前10時に現地入り、土のう作り隊と炊き出し隊に分かれて活動を開始しました。
◆支援先の漁港にはバスが入れず、ボランティアは歩いての移動です。付近の農家の方に声をかけると、「津波の泥が混じって、今年はぜんぜんだめ」との返事。
◆バスの到着が遅れ、お昼の準備におおわらわの炊き出し担当のボランティア。
◆産直生産者自慢の牛肉です。
◆漁協の方々と協力しながらの作業。
◆お昼は食事をしながら、現地の方々と交流しました。好天に恵まれて作業もお箸も進みます。
◆午後は再び土のう作りと夕飯の準備。今回は高校生のグループも参加しました。
午後4時、漁協やみやぎ生協の職員と交流会を行い、活動に参加した感想や今後に向けた決意を共有しました。
「今回の支援により、11月からのワカメ養殖に間に合いました。来年3月には南三陸産のワカメを出荷できるようになります」との生産者の声に、拍手が沸きました。
◆それぞれがが感じたことを共有しました。
この成果は、この日、参加したメンバーだけで達成したものではありません。
炊き出しの材料の多くは、京都生協の取引生産者が提供してくれました。
ボランティアの活動資金は、京都生協の店舗での復興支援朝市の売り上げや赤い羽募金からの助成も受けています。
朝市の運営に関わったボランティア、朝市に賛同して商品を提供してくれた取引先、そして、商品を買ってくれた人、こういった普段のちょっとずつの助け合いの気持ちに支えられた活動です。
南三陸町へのボランティア活動は、大阪のいずみ市民生協でも取り組まれ、京都生協もまた次の活動を企画中です。