「また、海で仕事をしよう!」と残った船を共同で使って収穫再開。

2011年6月25日

1000隻を数えた船が50隻を残して喪失した岩手県宮古市の田老町農協は4月上旬、再開に向けた歩みを開始しました。

●漁協の組合員との意見交換会で再建方針を提案

4月上旬、漁協組合員向け意見交換会で、小林組合長は再建方針を提案しました。それは、養殖施設や加工施設は漁協が責任を持って整備すること、わずかに残った船は生産者が共同で使用すること、地元の天然ワカメの種苗をなんとか確保し、2012年3月にはまた養殖ワカメを収穫しようというものでした。この提案に、生産者の多くも、「また、海で仕事をしよう」と決意しました。                                              
また、6月8日からは、「天然わかめ」の収穫も開始されました。

 

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<6月8日 天然わかめ漁の様子>

 

●いわて生協 ベルフ牧野林店で「復興支援 地産地消フェスタ」

5月21日(土)・22日(日)、ベルフ牧野林店を会場に「復興支援 地産地消フェスタ」を開催。被災地を含めた、県内70社・団体が参加、2日間で約2万1千人が来場し、大変な賑わいを見せました。
21日は田老町漁協の職員と、青野滝養殖組合の生産者、合わせて5名が参加。仕入れたホタテを焼いて販売しました。また、青野滝養殖組合の山本組合長から「わかめがすべて流されたので、今年は我慢していただきますが、来年には必ずわかめを届けるので待っていたください」との挨拶をいただきました。

会場では産地へのメッセージを募集するコーナーも設置し、「真崎わかめ待ってます!」など、沢山の応援メッセージをいただきました。

 

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<いわて生協 ベルフ牧野林店で開催された「復興支援 地産地消フェスタ」>