1000隻を数えた船が50隻ほどに
2011年6月16日
岩手県宮古市の田老(たろう)地区は、1896年と1933年に相次いで津波の被害を受け、1958年に高さ10mを超える防潮堤を設置。1960年のチリ地震による大津波による被害を防ぎ、その後も整備を続け、世界に誇る津波防災の先進地として知られる存在でした。
いわて生協の産直icoop真崎わかめは、その田老地区にある、田老町漁協との産直提携35年の歴史を重ねた産直品です。田老漁協でもっとも沖合いに位置する、青野滝養殖組合にわかめの産地を指定。黒潮と親潮がぶつかりあう潮の流れにもまれることで、肉厚なわかめになっています。また、脱水もしっかり行い、塩分も30%に抑えたこだわりの産直品です。
<黒潮と親潮がぶつかり合うわかめの漁場>
●被災状況
3月11日の大震災による津波は、防潮堤を超え、港を、そして町を飲み込みました。
いわて生協と35年以上の産直の歴史がある田老町漁協も、加工場、保管庫が崩壊し流出し、1,000隻を数えた船も50隻ほどを残して喪失、養殖施設もそのほとんどを失いました。
<3月12日の田老市街地>
<震災後の加工場>
(再開までの取り組みについて 次回 ご報告します。)