2013年06月27日
食品安全委員会に「ポリビニルピロリドンに係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)」
について意見を提出しました
日本生協連は2013年6月25日、内閣府食品安全委員会が公表した「添加物評価書 ポリビニルピロリドン(案)」について、意見を提出しました。
(※ポリビニルピロリドンは、新たに申請されている食品添加物(カプセル、錠剤の安定剤など)です)
<日本生協連が提出した意見の概要>
・ | 毒性評価にあたっては、ポリビニルピロリドンの分子量の違いを考察することが必要。 |
・ | イヌの反復投与毒性試験で観察された細網内皮系細胞の腫大を有害影響と判断しなかった理由などの説明が必要。 |
・ | ADI(一日摂取許容量)を特定する必要なしとの結論だが、詳細が確認できない試験があり、その場合はJECFA(国連食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議)の判断を採用しているように思われる。それであればJECFAと同程度のADIを検討するべき。 |
・ | 不純物ヒドラジンの発がん性試験がイレギュラーな条件で実施されており、発がんリスクの推計が過小でないかの検討が必要。 |
・ | 発がんリスクの推計に用いるヒドラジンの含量は、実測値ではなく成分規格の上限値を用いるべき。 |
・ | アナフィラキシー症状発生の可能性については、リスク管理機関への具体的な勧告が必要。 |
☆日本生協連が食品安全委員会に提出した意見書は、こちら(PDF:185KB)