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日本生活協同組合連合会オフィシャルサイト

2002年07月25日

フェロシアン化物等指定外添加物に 関する意見書を提出

日本生協連は、厚生労働省が7月12日に公表した「指定外添加物(フェロシアン化物)を使用する食塩及びその食塩を使用し製造した食品への対応」に対して、7月24日に意見書を提出しました。

(参考文献)

「国際的整合性」、「指定添加物・既存添加物」等については、厚生労働省「食の安全推進アクションプラン」をご覧ください

2002年7月24日

厚生労働省
食品保健部基準課 御中

日本生活協同組合連合会
組合員活動部

フェロシアン化物等指定外添加物に関する意見書
 

1.フェロシアン化物の安全性審査は、安全性データを公開するとともに、慎重な検討を求めます。

JECFAで評価され、欧米で使用されていることをもってわが国でも直ちに指定することには反対です。海外の安全性データを公開し、慎重な安全性審査を行うことを求めます。あわせて、審査過程をオープンにするなどリスクコミュニケーションを重視した取り扱いを求めます。

2.フェロシアン化物添加の塩を使用した食品の国内流通の実態を明らかにすることを求めます。

フェロシアン化物添加の塩以外に、その塩を使用した相当量の輸入食品が国内流通しているとされます。フェロシアン化物添加の塩が食品に使用された場合、その量はごく微量であり、また、検査に関わる公定法がないことから検査が困難だとされますが、国において、海外の規制や使用実態、及び該当食品の日本での輸入・流通の実態を公開することを求めます。

3.その他の指定外添加物についても情報公開を求めます。

国際的に広く使用され、欧米で安全だとされているフェロシアン化物以外のその他の指定外添加物に関して、海外の規制や使用実態、及びこれら添加物を使用した食品の日本での輸入・流通実態の公開を求めます。

4.食品添加物の指定は極力抑制することを求めます。

日本で既に指定している食品添加物に加えて、海外で安全性が確認され、有用性が高いものを単純に指定するということには反対です。より安全性の高い添加物に切換えていくなどの対応も取りながら、総量を規制するとの立場を継続し、どうしても必要なものは情報公開および消費者との対話を進め、合意形成をはかりながらその取り扱いを決めるという対応を求めます。加えて日本独自の安全性評価の上に立って、国際基準に問題のあるものは国際基準を変更させるなどの国際的主張・働きかけを行うべきであると考えます。

5.食品安全行政の抜本改革を改めて求めます。

この間発生した香料の不正使用が長年放置されてきた問題、及び今回のフェロシアン化物問題についても、1999年秋に業界から注意喚起されていながら放置されてきたとされる問題、あるいはフェロシアン化物以外の指定外添加物について輸入食品に相当程度使用されているとされる問題は、この間の食品安全行政がきわめて杜撰であることを改めて露呈したものです。かねてから私たちが求めてきた食品安全行政の抜本改革及び食品衛生法の抜本改正を、早期・確実に実現することを求めます。

以上

日本生協連組合員活動部
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