福島子ども保養プロジェクト「コヨット」へ、今年2回目の「たこ焼き交流ボランティアバス」を運行しました〜大阪いずみ市民生活協同組合
2015年12月16日
日時:2015年11月27日(金)〜11月30日(月)
たこ焼き交流:磐梯高原リゾートインぼなり(福島県耶麻郡猪苗代町中の沢温泉)
被災地視察先:相馬双葉漁業協同組合(福島県相馬市松川浦漁港)
参加:組合員ボランティア13人・事務局4人
福島からの参加者:大人17人・子ども17人(11グループ)
1.11月21日(土)ボランティアバス説明会
参加者の皆さんにお集まりいただき、福島子ども保養プロジェクト「コヨット」の説明と、当日スケジュールを確認しました。その後、「外遊び」と「ハンドトリートメント」、「夕食交流会」の役割分担を確認し、参加者全体で「ハンドトリートメント」のリハーサルを行いました。
2.11月28日(土)
(1)たこ焼き交流会
福島からの参加者34人が11グループに分かれ、それ
ぞれのグループに組合員ボランティアがついて、交流を
行いました。今回初めてたこ焼きを焼かれる方もおられ、
みなさん楽しくたこ焼きを焼かれていました。
(2)外遊び
当日はあいにくの雪で外遊びが出来ませんでしたが、
リゾートインぼなりの室内卓球場スペースを使わせてい
ただいて、子どもたちと遊びました。お絵かきや折り紙
などで遊びました。
(3)ハンドトリートメントでの交流
子どもたちがボランティアさんと遊んでいる間、他の
ボランティアが、参加者のお母さんたちにハンドトリー
トメントをして交流を行いました。ゆったりとした気分
の中、楽しく交流ができました。
(4)夕食交流会
夕食交流会では、食後にボランティアによるゲーム、
エプロン・シアターなどをして楽しみました。
3.11月29日(日)
(1)福島県生協連の佐藤専務理事より学習
福島県の被害と現状について、福島県生協連の佐藤専務に
バスへ同乗頂き、資料やDVDを使って車内で講演いただき
ました。
今年開通した常磐道を走行しながら、高速道路のパーキン
グエリアのトイレや道路上に標示される放射能の空間線量を
見て、一部除染が進んでいない地域があることを知りました。
また車窓から見える除染による廃棄物の一時保管場所の風景
を見ながら、その数の多さに驚きました。
地震と津波に原発事故も加わった複合被害という、福島県が
抱える深刻な現状について佐藤専務から詳しくお話していた
だき、参加者の皆さんは真剣に聞き入っていました。
(2)相馬双葉漁業協同組合への訪問
この日の目的地、相馬双葉漁協を訪問し、津波による被害
と原発事故による操業自粛を乗り越えて、現在すすめている
試験操業のとりくみについて、漁協の阿部参事からお話を聞
くことができました。
平成24年6月の3種類からスタートした試験操業も、モニ
タリングを積み重ね、安全性を確認し、国よりも厳しい基準
を設けてクリアしたもののみ流通するという独自の取り組み
を通じて、平成27年4月現在では64種類まで拡大されてい
ることを教えていただきました。まだ国の出荷制限指示があ
る29魚種についても制限解除に向けてモニタリングと検査を
続けておられるとのことでした。
その後、松川浦漁港へ移動し、津波が来た時の様子や市場
の復旧状況についてお話をお聞きしました。
<参加者の感想(抜粋)>
・改めて人と人とのつながりの大切さを学びました。たこ焼きづくりを通じて福島で暮らす方たちとたくさん会話することができ、貴重な経験ができました。出会えてよかったと思いました。
・空気の冷たさ、海のきれいな色合い、所々に突然顔を出す震災の爪痕。現地に行かなければわからなかったさまざまなことに実際に触れることができました。港の中はとても穏やか海でしたが、4年前はと考えるとゾクリとしました。